メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が、F1新オーナーのリバティ・メディアはこれまでのコンコルド協定に替えてフランチャイズ方式の契約をチームと結ぶ方向で検討していると語った。
現在のF1では、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、F1商業権管理会社(F1オーナー)、そして各F1チームがコンコルド協定と呼ばれる契約を結んでおり、現在の契約は2020年まで有効となっている。
このコンコルド協定締結にあたっては前F1最高責任者のバーニー・エクレストンが各チームとの契約内容をどうするかを決めてきており、現在では歴史のある有力チームにより多くの収益金が分配される仕組みとなっていてそれが多くの批判を呼んでいる。
だが、新たにF1オーナーとなったリバティ・メディアは、2021年以降にこれまでとは全く違う、より公平な契約をF1チームと締結することを目指していると伝えられている。
「リバティ・メディアは非常にいい提案をしている。以前コンコルド協定と呼ばれていたようなものは、もはや今後は存在しなくなるだろう」
オーストリアのテレビ局『ORF』にそう語ったヴォルフは、次のように付け加えた。
「原則として、今後チームは永久にフランチャイズとしての資格を有することになる。そうなれば8年ごとに交渉をする必要もなくなるし、価値を高めていくのが楽になるはずだよ」