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F1タイヤサプライヤーがライコネンのトラブルに関する調査結果を発表

2017年07月27日(木)16:44 pm

F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが、今季のF1第10戦として行われた前戦F1イギリスGP決勝終盤に発生したキミ・ライコネン(フェラーリ)の左フロントタイヤのパンクについての最終調査結果を発表した。それによれば、タイヤ自体には何も問題が発見されなかったという。

■初期調査では不明だったライコネンのパンク原因

イギリスGP決勝では、フェラーリのチームメートであるセバスチャン・ベッテルのタイヤもパンクを起こし、これによってベッテルが大きく順位を下げるというアクシデントが発生していた。そしてこのベッテルのトラブルに関しては、徐々にタイヤの空気が抜けてしまうスローパンクチャーを起こしていたことがその原因であったことが調査の結果明らかとなっていた。

だが、同様のパンクに見舞われたライコネンのソフトタイヤに関しては最初の調査では具体的な原因が特定できず、さらに調査が継続されることになっていた。

そしてピレリが26日(水)に発表した声明によれば、ライコネンがそのとき履いていたソフトタイヤには内部に施されたベルトの端2か所が明らかなダメージを負っていたことが明らかになったという。

■直接原因は外部物質との接触

ピレリは声明の中でそのダメージについて次のように説明している。

「このダメージはタイヤのほかのどの部分にも見られなかったうえ、ベルトや構造自体に披露を示す兆候は見られなかった。このダメージのそもそもの原因は外部の物体との接触であったと考えれば矛盾がない。それによりカーカス(タイヤ全体の形状を維持するための構造物)からベルトが部分的にかい離してしまったものだ。これらの2か所のうち1か所では、当然の帰結としてトレッドの一部もはがれてしまっていた」

「しかしながら、このダメージによってタイヤの構造そのものが損なわれることはなく、ライコネンはエアが入ったままの状態のタイヤで安全にピットに戻ることができていた」

「その後、イギリスGPでライコネンが使用したセットと比較して同等かそれ以上の距離を走行した上位ドライバーたちのタイヤを用いて、破壊テストなどを含めて何度も詳細なテストが繰り返された。しかしいずれのタイヤにも疲労やはがれ、損傷などは見つからず、タイヤの構造に影響を与える可能性がありそうな兆候さえも見当たらなかった」

「結論として、ピレリはタイヤに関連する問題は何も認められなかったと確認することができる」

■偶然だったフェラーリのタイヤトラブル

イギリスGP決勝では終盤にフェラーリの2台がいずれもソフトタイヤで走行していた。だが。2台ともに同じ左フロントタイヤがパンクするというアクシデントが発生していたことから、その調査結果に注目が集まっていた。

実際に、ライコネンの左フロントタイヤが何とぶつかったことでダメージを受けたのかまでは特定できていないようだが、同じようなタイミングでベッテルとライコネンにタイヤトラブルが発生していたのは、ピレリの見解によれば偶然の出来事だったということになりそうだ。

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