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【決勝レポート】終盤にフェラーリ失速 マクラーレン・ホンダはポイント獲得ならず/F1イギリスGP

2017年07月16日(日)23:22 pm

2017年F1第10戦イギリスGPが7月16日(日)、シルバーストン・サーキット(全長5.891km)で3日目を迎え、現地時間13時(日本時間21時)から行われた決勝でメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝した。今季4勝目、通算57勝目。

●【決勝タイム結果】2017年F1第10戦イギリスGP決勝のタイム差、周回数、ピット回数

■フェルスタッペンがスタートでベッテルを攻略

レース開始4番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)をとらえ3番手に浮上。後方ではトロロッソ勢同士のクラッシュが発生し、早くもカルロス・サインツがリタイアとなり、1周目にして早々とセーフティカーが導入される展開となる。

レースが再開されると、ギアボックス交換によるグリッド降格ペナルティーを受けて9番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが着実に順位を上げていく。

レースが15周目を迎えるころにはフェルスタッペンとベッテルによる激しい3番手争いが展開されるが、ベッテルはなかなかフェルスタッペンを追い抜くことができない。

■ベッテルが早めのピットインを敢行

このためベッテルは19周目にピットに入り、早めにタイヤ交換をしてフェルスタッペンの前に出る作戦をとる。

フェルスタッペンもすぐさまこれに反応して次の周にピットインしベッテル同様ソフトタイヤに交換する。だが、ややピット作業に時間がかかったフェルスタッペンはここでベッテルに先行を許してしまう。

この間に19番グリッドからスタートしたレッドブルのダニエル・リカルドが着実に順位を上げ、トップ10圏内に上がってくる。

■ソフトタイヤスタートのボッタスが暫定2番手に浮上

2番手を走行していたキミ・ライコネン(フェラーリ)は25周目にピットイン。ポールポジションからスタートし後続との間に大きな差を築いていたハミルトンも26周目にピットインを行い、トップの位置を守ってコースに戻る。この間にトップ10ドライバーの中では唯一ソフトタイヤでスタートしていたボッタスが、暫定2番手に浮上する。

ボッタスは33周目にピットインし、スーパーソフトタイヤに交換してベッテルの後ろ4番手でコースに戻るとタイヤのアドバンテージを生かしてどんどんベッテルとのギャップを縮めていく。

■アロンソにまたもトラブル発生

最後尾からスタートして16番手を走行していたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)だが、34周目にトラブルが発生しピットイン。アロンソはまたもリタイアとなってしまう。

■フェラーリ勢にタイヤトラブル発生

43周目にボッタスがベッテルを追い抜いて3番手に浮上し、表彰台圏内に入ってくる。ボッタスはさらに前を行く2番手のライコネンを追い始める。

ところが、レースが残りあと3周となった49周目にライコネンの左フロントタイヤが限界を迎えてパンクしてしまう。ライコネンはすぐにピットに戻ってタイヤを交換するが、これで4番手の位置に下がってしまう。これを見て安全策をとったレッドブルはフェルスタッペンをピットに呼び入れタイヤ交換を行う。

ところがその直後の50周目に今度は3番手に上がっていたベッテルの左フロントタイヤがバーストするという波乱の展開となる。

完全にバースト状態の左フロントから火花を散らしながらなんとかピットに戻ってタイヤ交換を行ったベッテルだが、これで7番手にまで順位を落としてしまった。

■メルセデスAMGが今季2回目の1-2

終盤にフェラーリ勢に起きたタイヤバーストによってボッタスが難なく2位の座を手に入れ、ハミルトンとともに第7戦以来となる今季2度目の1-2フィニッシュを達成。ライコネンはなんとか3位表彰台を確保した。

終盤に思い切ったタイヤ交換でリスク排除したフェルスタッペンが4位に入り、19番手からスタートしたリカルドが5位フィニッシュを達成している。

■ベッテルとハミルトンのポイント差は1に

終始レースをリードして先頭でチェッカーを受けたハミルトンは勝利数でベッテルを上回る今季4勝目を達成。ベッテルが7位に終わったことでドライバーズランキングは首位のベッテルとハミルトンの差はわずかに1ポイントとなった。

オーストリアGP決勝トップ10ドライバーは次の通り。

優勝/ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)
2位/バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)
3位/キミ・ライコネン(フェラーリ)
4位/マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
5位/ダニエル・リカルド(レッドブル)
6位/ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
7位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
8位/エステバン・オコン(フォース・インディア)
9位/セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
10位/フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)

■マクラーレン・ホンダまたもポイント獲得ならず

マクラーレン・ホンダ勢は、最後尾からスタートしたフェルナンド・アロンソはマシントラブルで途中リタイア、8番グリッドからのスタートで今季初ポイント獲得が期待されたストフェル・バンドーンは惜しくも11位でイギリスGP決勝を終えている。

次戦ハンガリーGPは7月28日(金)の現地時間10時(日本時間17時)に開幕。決勝は7月30日(日)の現地時間14時(日本時間21時)にスタートする。

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