ロンドン市街地でF1レースを開催するという計画が今後加速していきそうだ。
現在F1イギリスGPを開催しているBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)が、2019年以降の開催に関して解除条項に基づいて現在結んでいる契約を解除するという意向をF1オーナーのリバティ・メディアに伝えたことが明らかとなっている。
BRDCは前F1最高責任者のバーニー・エクレストンと契約を結んでいたが、その内容に不満があるためこの契約を解除し、新たにF1オーナーとなったリバティ・メディアとあらためて交渉を行いたいというのがその主張だ。
■イギリスでのF1は継続するとF1ボス
だが、エクレストンの後任としてF1最高責任者となったチェイス・キャリーは、BRDCとの再交渉に応ずるかどうかについては明言を避けながら、次のように語った。
「もちろん、我々がF1運営に携わっている限りイギリスでレースを行うというのが我々の計画だ」
さらに、F1のマーケティング責任者であるショーン・ブラッチーズも次のように付け加えた。
「F1の見地からも、我々としてはイギリスGPを継続させたいと思っている」
だが、これらのコメントは、イギリスGPをこれまで通りシルバーストンで開催すると言っているわけではない。
■F1との交渉開始を示唆したロンドン市長
12日(水)にイギリスの首都ロンドンで、「F1ライブ・ロンドン」と銘打たれたイベントが開催されたが、その会場を訪れていたロンドン市長のサディク・カーンも次のように語り、ロンドンでのF1レース開催の実現に向けて前向きであることを示している。
「私はロンドンを世界に誇るスポーツの街にしたいと思っている。もしF1が私と話をしたいというのであれば、よろこんで耳を傾けるよ」