レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、現状にはすごく失望していると認めた。
2016年シーズンの第5戦スペインGPからレッドブルに昇格し、そのレースでF1初優勝を遂げた現在19歳のフェルスタッペンだが、今季はここまでのところマシントラブルに泣かされ続けている。
■いつも何かが壊れる
今季のF1もここまでにすでに9レースを消化しているが、フェルスタッペンはそのうち5レースをリタイアで終えており、リタイア率56%という非常に厳しい状況に置かれている。そしてその多くがマシントラブルによるものだ。
フェルスタッペンは母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』に次のように語った。
「しばらくすると思うんだ。こういうことがいつまで続くのかな?ってね」
「チームが懸命に取り組み、最善を尽くしているのは分かっているよ。だけど、いつも何かが壊れるんだ」
■フェルスタッペンに謝るしかないレッドブル首脳陣
こうした状況のもと、レッドブルオーナーのディートリッヒ・マテシッツ、チーム代表のクリスチャン・ホーナー、ドライバー育成責任者のヘルムート・マルコらはフェルスタッペンに何と言っているのだろうか?
そのことについて聞かれたフェルスタッペンは、次のように答えている。
「彼らが何て言ったかって?」
「ごめん、すまない、申し訳ない。ああしたことが起きてはならない、だよ」
「うん、僕は彼らにはっきりと伝えたよ。僕は満足できていないとね。だけど、彼らもそんなことはすでに分かっていると思うよ」
そんなフェルスタッペンにはフェラーリが食指を動かしているともうわさされており、フェルスタッペンもレッドブルとの契約を解除したいと考えているようだとの推測もささやかれている。
■フェルスタッペンの移籍を認めないレッドブル
だが、ホーナーは、レッドブルとしてはフェルスタッペンとの契約を解除するつもりはないと次のように語った。
「さまざまな推測がささやかれているようだが、我々とドライバーの間には何の問題もないよ」
「彼らは素晴らしい仕事をしている」
「自分たちのクルマに誰かほかのドライバーを乗せたいとなど思わないね」
■これからもプッシュし続けるしかないとフェルスタッペン
だが、フェルスタッペンは自分が失望しているのは確かだとイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語った。
「僕たちには契約があるし、チームがいい仕事をすることはできると思っている」
「だけど、パッケージ全体がいい結果を得られるものでなくてはならないけれど、現時点ではそうなってはいないと思っている。ストレートで僕たちが最速でないことは明白だからね」
そう語ったフェルスタッペンは、次のように付け加えた。
「いまはうまく行っていないのは確かだし、僕はすごく失望している。だけど、みんなが前進を果たすためにプッシュし続けることが重要になると思う。まだレースもたくさん残っているしね」