ダニール・クビアト(トロロッソ)のF1キャリアも今季で終わりを迎えてしまうのではないかとの見方がだんだん大きくなってきている。
■サインツに差をつけられたクビアト
トロロッソでは今季カルロス・サインツがすでに29ポイントを獲得しているのに対し、クビアトのほうはまだたった4ポイントしか獲得できていない。
2014年にレッドブルのジュニアチームであるトロロッソでF1デビューを飾ったクビアトだが、その年限りでレッドブルを去ったセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)の後任として2015年はトップチームのレッドブルへ昇格。だが、クラッシュが続いたこともあり、2016年の第4戦ロシアGP後にマックス・フェルスタッペンとの入れ替えで再びトロロッソに降格されていた。
■オーストリアではクラッシュも
そしてクビアトは先週末にレッドブルの本拠地で行われたF1オーストリアGPでもスタート直後にアロンソやフェルスタッペンを巻き込むクラッシュを発生させてしまっていた。
昨年もトロロッソのシートを喪失するのではないかとうわさされていたクビアトだが、こうした状況のもと、来季のシート確保は難しいだろうし、場合によっては今季中にシートを失う可能性すらあるのではないかとのうわさもささやかれている。
■クビアトのことは評価しているとホーナー
だが、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはオーストリアGP決勝でのクラッシュに言及しながら次のように語った。
「ああいうことも起こるものさ。だからあれをもとに判断を下すようなことはないよ」
「私はダニー(クビアト)はかなりいいシーズンを送っていると思っている」
「それに、レッドブル内では判断を下すための時間はまだたくさんある。だが、今回のことで彼を交代させる理由などないと思っているよ。どのように状況が展開していくか時間をかけて様子を見ていこう」
■まだ予断を許さないレッドブルの来季ドライバー体制
レッドブルでは最近クビアトのチームメートであるカルロス・サインツとの契約を2018年も延長するオプションを行使したと報じられている。
だが、うわさによればそのサインツもまだほかのチームへの移籍を希望していると伝えられている。そしてレッドブルに所属するダニエル・リカルドやマックス・フェルスタッペンも来季はフェラーリと契約を結ぶチャンスを検討しているとも言われている。
レッドブル、そしてトロロッソの2018年のドライバー体制が本当に現在のままで推移することになるのかどうか、まだ予断を許さない部分もありそうだ。