レッドブルが2018年に向けて、契約下にあるカルロス・サインツ(トロロッソ)との契約延長オプションを行使したことが明らかとなった。
先週末にF1オーストリアGPが開催されたレッドブルリンクにおいて、22歳のサインツは自分が2018年にトロロッソで連続4年目となるF1シーズンを迎えることは「考えにくい」と語り、これが大きく報道されると、それに対してレッドブル首脳が反論のコメントを行うというドラマに発展していた。
レッドブルとの間に育成ドライバー契約を結んだサインツは2015年にジュニアチームのトロロッソからF1デビューを飾った。だが、やはりその年にサインツのチームメートとしてF1デビューしたマックス・フェルスタッペンは、昨年トップチームのレッドブルに抜てきされている。
サインツもレッドブルへの昇格を目標としていたが、レッドブルでは当面ダニエル・リカルドとフェルスタッペンのコンビで行くことを明言している。一方で、レッドブル昇格の望みが絶たれたサインツに関しては、2016年からフルワークス体制でのF1挑戦を再開したルノーやフェルナンド・アロンソを失う可能性が高いと見られているマクラーレンが目を付けているとも報じられている。
だが、レッドブルのドライバー育成責任者として知られるヘルムート・マルコは、すでに数日前にサインツの契約延長オプションを行使したことを明らかにしている。
「我々は彼にオプションを行使することを手紙で知らせたよ」
サインツの母国スペインの『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』にそう語ったマルコは、次のように付け加えた。
「私が知る限り、そして私がレッドブルに加わって以来、やり方は変わっていない。契約をどうするかを決めるのはドライバーではないということだ」