メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、今季からチームメートとなったバルテリ・ボッタスは間違いなくF1チャンピオン候補の1人だと語った。
先週末にレッドブルリンクで行われた今季のF1第9戦オーストリアGPでは、ボッタスが自身初のポール・トゥ・ウィンで今季2勝目をあげた。
■ボッタスとの戦いは最後まで続くはずだとハミルトン
この勝利でドライバーズランキングトップのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)との差を35ポイントに縮めたボッタスだが、ランキング2位のハミルトンとの差は15ポイントに迫ってきている。
ボッタスがこれで今年のF1タイトル獲得候補の1人になったと思うかとフィンランドのテレビ局『C More(セイ・モレ)』に尋ねられたハミルトンは「もちろんそうだよ」と答え、次のように続けた。
「彼は僕とは15ポイント差だけど、それは僕とリーダー(ベッテル)との差より小さいんだからね」
「バルテリは素晴らしい仕事をしているし、間違いなく最後まで戦いが続くことになると思うよ」
■表彰台回数ではハミルトンを上回ったボッタス
実際のところ、勝利数ではベッテルとハミルトンが3勝ずつで並んでいる。しかし表彰台に上った回数は、ここまでの9戦のうちベッテルが7回なのに対してハミルトンは5回しかない。これが今のベッテルとハミルトンの差が20ポイントに開いた要因と言えるだろう。
一方、今季2勝目をあげたボッタスだが、表彰台に上った回数は6回でハミルトンを1回上回っている。今回の優勝でさらに自信をつけたボッタスが、速さと一貫性を両立させていけば、ハミルトンばかりかベッテルをも脅かす存在となってきそうだ。