2018年にはフランスのポール・リカール・サーキットでF1のシーズン前公式テストが行われることになるかもしれない。
2018年には伝統のF1フランスGPが10年ぶりに復活するが、その舞台となるのは南フランスのル・カステレにあるポール・リカール・サーキットだ。このサーキットでF1が開催されるのは28年ぶりのこととなる。
一部のドライバーはこのサーキットでプライベートテストを行ったこともあるし、ピレリのタイヤテストでここを走った経験を持つドライバーもいる。しかし、ほとんどの現役F1ドライバーたちにとってこのポール・リカールでレースを行うのは初めてのこととなる。
現在の2018年F1暫定カレンダーでは6月24日にフランスGP決勝が組まれている。だが、ドライバーやチームがシーズン開幕前にこのコースを体験するチャンスが生まれることになるかもしれない。
■シーズン前テスト開催に意欲を示すポール・リカール
近年ではスペインのバルセロナ-カタルーニャ・サーキットでシーズン前に2回の公式テストが行われているが、ポール・リカールもそのシーズン前テスト開催地として立候補することになりそうなのだ。
『L’Equipe(レキップ)』から2018年のF1シーズン前テスト開催地となる可能性について質問されたサーキット責任者のステファン・クレアは、そうなればうれしいと答え、次のように続けた。
「当然申請を行うつもりだし、その準備に取り掛かっているところだ」
「チームも我々のサービスの質を分かっているし、マニエッティ・マレリ社によるテレメトリー施設があるため、チームはテストに持ち込む機材を減らすこともできる」
「それに、チームは新しいサーキット(レイアウト)のことを知らないわけだから、それは彼らにとって魅力になるだろうね。唯一の問題はほかのサーキットと(テストを)分け合うかどうかだ」
「話し合いは続けられているよ」
■以前とは異なるレイアウトでのF1開催に
クレアが語ったように、2018年にF1が開催されるときには1990年まで開催されてきていた約3.8kmのショートコースではなく、全長5.8kmほどのロングコースが使用されるとともに、ミストラルと呼ばれるストレートに設けられているシケインが取り除かれる可能性が指摘されている。
クレアもこの件に関して次のように語った。
「伝統的な大きなレイアウト(ロングコース)を使うにしろ、F1用コースは以前とは違うものになるだろう」
「このアイデアは以前から抱えていたものだが、FIA(国際自動車連盟)の承認を得ることができた」
そう述べたクレアは、次のように結んでいる。
「12月から1月にかけてサーキットを閉鎖して再舗装を行うが、そのときにその作業(レイアウト改修)も行われることになる」