エステバン・オコン(フォース・インディア)が、チームメートのセルジオ・ペレスとの間に起きたいさかいのことはもう過去のものとして前を向いていくつもりだと語った。
■バクーでチームメート同士のクラッシュ発生
今季のF1第7戦カナダGPでは、終盤にチームからオコンを先に行かせるようにとの指示を受けたペレスがこれを拒否。レース後にはこれによって2人のドライバーの間に確執が生まれるのではないかと言われていた。
そして、その次にバクーで行われた第8戦アゼルバイジャンGPではオコンとペレスがチームメート同士でクラッシュするというアクシデントが発生。レース後にはお互いに相手を非難するといった事態に発展していた。
2人はシルバーストンにあるフォース・インディアのファクトリーに呼び寄せられ、そこで話し合いを行ったと伝えられている。
■ペレスとは十分に話し合った
今年7年目のF1を迎えているペレスが、昨年の第13戦ベルギーGPでマノーからデビューを飾り、今年フォース・インディアで2年目のシーズンを迎えている20歳のオコンを激しく非難したことが報じられているが、オコンはもうそのことについては語りたくないと、母国フランスのラジオ局『France Info(フランス・アンフォ)』に次のように語った。
「僕は彼が語ったことについてコメントしたくはない。ただ、チームメート同士で接触が起こるのはよくないってことさ」
「言いたいのは、過去よりも将来に目を向けることが必要だってことだよ。僕たちは何もかも話し合ったし、もう同じことが起きることはないと思う」
だが、オコンはアゼルバイジャンGP決勝でペレスとのクラッシュが起きたときの車載映像を自分のツイッターに投稿していた。これは明らかにペレスが指摘したような非が自分にはなかったと訴えるためだった。
■プロとしてこの件を乗り越える
そのことについて質問を受けたオコンは、次のように答えた。
「僕がそうしたのは、テレビに映されていたのはセルジオから見た映像だけだったからさ。僕は何が起きていたのかをみんなに見て欲しかったんだ」
そう語ったオコンは、次のように付け加えた。
「僕はそのこと(クラッシュ)についてセルジオと話をしたし、あの件はもう済んだことだ。僕たちはそのことでけんかをするようなアマチュアではなく、プロフェッショナルなんだ」