メルセデスのF1撤退説をとなえている元F1チームオーナーのエディ・ジョーダンが、今後もその件について口を閉ざすつもりはないと主張した。
現在はテレビのF1解説者を務めるジョーダンだが、少し前にメルセデスが2018年シーズン限りでF1から撤退するだろうとコメントして世界を驚かせた。
■ジョーダンに怒りの反応を示したヴォルフ
その後、前戦F1アゼルバイジャンGP(第8戦)が開催されたバクーにおいても、その説を語り続けていたジョーダンだが、それに対してメルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフが次のような怒りのコメントを行っていた。
「私はジョーダンの冗談には慣れているよ。だが、もはや笑って済まされる状態じゃないんだ。1500名に及ぶ従業員たちが自分たちの将来に不安を感じ始めているんだからね」
「彼はこういううわさや、偽りのニュースを流すのを止めるべきだよ」
■確信を持って言っているとジョーダン
ところが、これに対して今度はジョーダンが反論を展開した。
「私はただこう言っただけだ。彼らは慈善事業ではなく、マーケティングと技術的な理由でF1をやっているんだ。だから彼らにとってふさわしい時に去っていくだろうとね」
『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語ったジョーダンは、次のように主張を続けた。
「私は、(メルセデスのスポンサーである)ペトロナスとUBSとの契約は2018年で満期を迎えると言っただけだ」
「トトがこのことで怒っているのは理解できるよ。だが、それは私の問題ではない。仕方のないことさ」
「私がそういう話をする時は、確信を持って言っているんだ」
「彼は1500人の従業員のことを持ちだしたが、私は何千人もいる株主のこと、そして取締役会が行うであろう判断について話をしている。もし彼らがこの投資はもはや理にかなわないと判断すれば、彼らは去っていくだろう」
■今後も口をつぐむつもりはない
ジョーダンはさらに、ヴォルフがどう言おうと自分は口を閉ざすつもりはないと次のように続けた。
「私の仕事は、自分が知っていることを人々に伝えることだ。そして、私は絶対にこれからもそうし続けるよ」
「私は誰とも問題を抱えたりはしていない。すべてのチームのモーターホームにだって行くことができる。もし誰かそうすべきではないと思う者がいるのなら、彼らは私にそのことを直接言うべきだよ」
一方、メルセデスの代理人は、ジョーダンが語ったUBSやペトロナスとの契約が2018年で終了するというのは間違いだと語っている。