ルノーF1チームを率いるシリル・アビテブール(マネジングディレクター)が、ルノーは2018年もまだ優勝を狙えるところには行けないだろうと語った。
資金難に陥ったロータスを2015年シーズン後に買収し、翌2016年からフルワークス体制でのF1挑戦を再開したルノー。しかし、急ごしらえのF1マシンで戦った2016年シーズンは年間を通じてわずか8ポイントしか獲得できず、コンストラクターズランキングも11チーム中9位で終えている。
そして迎えた2017年シーズンだが、フォース・インディアから移籍してきたニコ・ヒュルケンベルグが孤軍奮闘という形でここまでに18ポイントを稼ぎ出しているものの、コンストラクターズランキングは現時点では10チーム中8番手にとどまっている。
■2017年の目標は中団グループに加わること
だが、アビテブールはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「我々は今年中団グループ内にしっかりと位置したいと思っていた」
「もう少しランキングを上げたいとは思うものの、それは達成できている」
とは言え、再びルノーが表彰台に上り、優勝さえ狙えるようになるまでにはもう少し時間がかかりそうだ。
■2年後には勝利も可能となる
「2019年には勝利も可能なはずだ。かなり先の話に聞こえるかもしれないが、そうではない。我々はトップチームがどういう位置にいるのか分かっているからね」
そう語ったアビテブールは、次のように付け加えた。
「F1というものは人材によるんだ。仮に今日私が誰かと契約を結んだとすれば、その才能を利用できるようになるまで1年から2年は待たなくてはならない。つまり、その影響が及ぶのは2020年のクルマになるということさ」