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【ホンダF1】オーストリアでは2台ともスペック3のPUを搭載

2017年07月04日(火)17:45 pm

ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介が、レッドブルリンクで行われる2017年F1第9戦オーストリアGP(9日決勝)に向けて次のように抱負を述べた。

■長谷川祐介(ホンダF1プロジェクト責任者)

「レッドブルリンクは東アルプス山脈の山々に囲まれた美しくてユニークなサーキットです。F1カレンダーの中ではラップタイムが最も短いサーキットですし、コーナーは9つしかありません(※注)。しかし、その見かけとはうらはらにドライバーにとっては過酷なサーキットでもあります。高速コーナーがあり、71周の間ずっとミスを犯さないよう細心の注意を払う必要があるのです」

「我々にとって最大の課題となるのが高い標高です。サーキットはほぼ海抜700mのところに位置しているため、同じ出力を得るためにはターボにはさらに高率での回転が求められます。さらに(パワーの)デプロイメント(配分展開)の効率性も影響を受けることになります。エネルギーマネジメントの戦略がレースに向けてのカギとなるでしょう」

「アゼルバイジャンでの前戦においては今年初めてポイントを得ることができました。そのことがチームに輝きをもたらしたと思っています。さらにあそこではフェルナンド(アロンソ)が金曜日にスペック3となる改良型パワーユニットのテストも行いました。そしてパワーユニットの出力に関してある程度の進展を遂げたことを確認することができました。ファクトリーでは収集したデータを利用することでマッピングに関する取り組みも開始しましたし、そのスペック3を今週末は2人のドライバーたちに供給することにしています」

「我々は競争力をある程度改善できたと考えていますし、オーストリアでのパフォーマンスを確認するのを楽しみにしています。我々は最後の最後まで自分たちの準備を止めることはありませんし、自分たちの進歩を反映することができるいいレースをしたいと思っています」

(※注)レッドブルリンクの公式サイトおよびF1公式サイトでは、これまでストレート扱いとされていたターン1と2の間にあるわずかな左カーブを新たにターン2とし、コーナー数をこれまでよりも1つ増える10と表記している。

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