ハースのロマン・グロージャンは怒りに震えながら先週末にF1アゼルバイジャンGPが開催されたバクーを後にしたようだ。
■アゼルバイジャンでレース後コメントを拒否したグロージャン
その理由は、ずっと悩まされ続けているブレーキの不具合がいまだに改善されていないためだ。
グロージャンは、昨年からブレーキに関する不満を抱え続けてきている。だが、アゼルバイジャンGPの舞台となったバクー市街地サーキットではとりわけ顕著にその問題に苦しめられてしまった。
レース後にはドライバーが公式なレビューコメントを出すことが慣例となっているが、ハースがアゼルバイジャンGP決勝後に出したリリースには、ロマン・グロージャンの名前の下に「レース後のコメントは行われなかった」とのみ書かれていた。
■ブレーキの問題は安全にもかかわる
だが、その後グロージャンは母国フランスのテレビ局『Canal Plus(カナル・プリュ)』に次のように語った。
「僕たちには週末を通じてうまくやれそうだという望みなんてちっともなかったよ」
「これから、僕たちには自問し、その答えを見つける必要がある」
「週末の5つのセッションすべてを通じて1台のクルマが同じ問題を抱え、それを解決できないなんて、とても受け入れられるものではないよ」
そう語った31歳のグロージャンは、次のように付け加えた。
「あるときは自分の安全さえ疑ったほどだった。こうした状況は本当に危険だよ」
今シーズンはここまでに4レースで入賞し合計10ポイントを稼いでいるグロージャンだが、アゼルバイジャンでは13位に終わり、7位に入ったチームメートのケビン・マグヌッセン(合計11ポイント)にドライバーズランキングで逆転を許してしまっている。