F1アゼルバイジャンGP決勝レースで、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)に横から故意にぶつけた行為に対して、FIAのレース審査委員スチュワードは「危険なドライビング(デンジャラス・ドライビング)」とみなし、ベッテルにストップ・アンド・ゴーの10秒ペナルティを科した。
●【動画:問題のシーン公開】ベッテル「いつ危険なドライビングをした?」/F1アゼルバイジャンGP
しかし、レースを4位でフィニッシュしたベッテルは、レースを5位で終えたハミルトンとのポイント差を12ポイントから14ポイントに拡げることに成功、チャンピオンシップ・ランキング1位の座を守っている。
■新たな不安要素は「1レース出場停止」
ところが、ベッテルには3ペナルティポイントも科せられており、累積9ペナルティポイントとなってしまった。
F1ドライバーは、過去12ヶ月の間に累積12ペナルティポイントになると、1レースの出場停止処分を受けることになる。ベッテルは出場停止まであと3ペナルティポイントとなってしまった。
■パワーユニットも不安要素
今季、念願のフェラーリでのチャンピオン獲得に向けて3勝を挙げ絶好調のベッテルだが、すでに4基目のターボチャージャー(TC)を使用しており、おそらく使用することになるだろう5基目からはスターティンググリッド降格ペナルティが待っている。これに加え、累積ペナルティポイントによる1レース出場停止の危機という新たな不安要素が増えてしまった。
■ベッテルのパワーユニット使用状況(F1アゼルバイジャンGP前)
ICE(エンジン):2
TC(ターボチャージャー):4
MGU-H:3
MGU-K:2
ES(エナジーストア):2
CE(コントロール・エレクトロニクス):2
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