ザウバーが21日(水)付で声明を出し、ザウバーのCEO兼チーム代表であったモニシャ・カルテンボーンが離脱することを発表した。
■解任理由は将来に向けての見解の相違
ザウバーのオーナーであるロングボウ・フィナンス社は声明の中でカルテンボーンとの間にザウバーの将来に対する「見解の相違」があったことを明らかにしており、今回のカルテンボーンの離脱が事実上の解任であったことを示唆している。
最近、ザウバー内には今季のドライバーを務めるマーカス・エリクソンとパスカル・ウェーレインの処遇に不公平があり、それが内部確執に発展したのではないかとのうわさもささやかれていたが、ロングボウ・フィナンスはカルテンボーン離脱に関するリリースとほぼ同じタイミングで、こうしたうわさを完全否定する声明も出している。
■後任はコリン・コレスとのうわさも
インド出身のオーストリア人であるカルテンボーンは法務担当弁護士としてザウバーに加わった後、チームの共同オーナーとなり2012年にはチーム創設者のペーター・ザウバーの後任としてF1史上初となる女性チーム代表に就任。
2016年7月にスイスのロングボウ・フィナンスSAを新オーナーに迎えてからもカルテンボーンはザウバーのCEO兼チーム代表として采配(さいはい)を振るっていた。
ザウバーの会長を務めるロングボウ・フィナンスのパスカル・ピクシーは声明の中でカルテンボーンの後任チーム代表に関しては近日中に発表すると述べているが、うわさでは、かつてフォース・インディアやHRTのチーム代表を務めていたコリン・コレスが新チーム代表に就任するのではないかとも言われている。
■ホンダとのコラボへの影響は?
ザウバーでは2018年からホンダパワーユニットを搭載することが決まっており、カルテンボーンはホンダ所属のドライバーを起用する可能性も示唆していた。
今回のカルテンボーンの更迭により、ザウバーとホンダとの関係にも何らかの影響が及ぶことになるのかどうか気になるところだ。