『第85回ル・マン24時間レース』が日本時間6月17日(土)22時(現地15時)にスタートしてから24時間、長く厳しい耐久レースを制したのは、トラブルを乗り越えたポルシェ2号車だった。ポルシェは19度目の総合優勝を達成し、ル・マン24時間の優勝記録をまたひとつ伸ばした。
■ポールポジション獲得のトヨタ&小林可夢偉、無念
悲願のル・マン24時間初優勝を目指して臨んだTOYOTA GAZOO Racingは、圧倒的な速さでポールポジションを獲得、小林可夢偉がドライブする7号車は現地時間深夜1時前まで完ぺきな展開で首位を快走していたものの、クラッチトラブルでコース上にストップしてしまった。
■2位走行中の9号車、他車に追突されリタイア
そして、その直後に2位にポジションを上げたトヨタ9号車も他車に追突され駆動系にダメージを負ってコース脇に車両を停めた。TOYOTA GAZOO Racingは、立て続けに起きたアクシデントにより、首位争いをしていた2台を一気に失うこととなってしまった。
■序盤にトラブル発生の8号車、完走
現地時間午後11時前、トヨタ8号車はフロントモーター周りのトラブルで約2時間のピットイン、一時はトップから30周差をつけられてしまい、ここでトップ争いから脱落した。
コースへ復帰後、中嶋一貴やセバスチャン・ブエミが怒濤の追い上げでその差を9周差まで縮めたが、トップ争いに戻ることはなかった。
■小林可夢偉「本当に悔しい」
レースをリタイアした小林可夢偉は、次のようにコメントしている。
「本当に悔しい。TS050 HYBRIDは絶好調で、我々は着実に後続との差を広げていました。
セーフティカーが導入されたタイミングで給油のためのピットインを行い、セーフティカーが退出して再スタートが切られた直後、駆動力がかからない症状が発生してしまいました。何とかピットまで戻ろうと努力しましたが、不可能でした。
このレースのためにハードワークを続け、これほど速いTS050 HYBRIDを仕上げてくれたチームスタッフの悲しみは察するに余り有るものです」。
■【総合結果】第85回ル・マン24時間レース
総合順位 チーム 車番 現在のドライバー 周回数/トップとの差
1 ポルシェ2号車 ティモ・ベルンハルト 367周
2 [LM P2]38号車 ホー・ピン・タン +1周
3 [LM P2]13号車 ネルソン・ピケJr. +4周
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9 トヨタ 8号車 セバスチャン・ブエミ +9周
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50 ポルシェ1号車 アンドレ・ロッテラー 318周/リタイア
54 トヨタ 9号車 ニコラス・ラピエール 160周/リタイア
55 トヨタ 7号車 小林可夢偉 154周/リタイア
■ポルシェ2号車、総合優勝!
■小林可夢偉「思いが強すぎたのか、足りなかったのか・・・悔しい」
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■ル・マンに初挑戦の国本雄資「悔しい。もっと走りたかった」
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突撃 桃之介続いて、初めてのル・マンに挑んだ国本雄資選手 (@yujikunimoto)です。#WECjp #LeMansJP #LeMans24 pic.twitter.com/bwRRczG4AS
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