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【ル・マン24】トヨタ&小林可夢偉、ポールポジション獲得!コースレコード2秒更新!2番手は中嶋一貴!

2017年06月16日(金)12:12 pm

6月15日(木)、第85回ル・マン24時間レースの公式予選2日目が行われ、午後7時から行われた予選第2回目の終盤、TS050 HYBRID #7号車を駆る小林可夢偉が3分14秒791という従来のコースレコードを約2秒上回る驚異的なタイムでポールポジションを獲得した。

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■小林可夢偉、コースレコード更新

前日の予選第1回目に記録した自らのタイム3分18秒651から約4秒ものタイム更新で、最終的に2番手グリッドにつけたTS050 HYBRID #8号車にも2秒半の大差をつける大記録となった。

ル・マン24時間レースが行われるサルト・サーキットは、24時間レースが始まった1923年に現在とほぼ同じレイアウト・距離になり、以後少しずつ形状を変えて現在に至っている。これまでの最速記録は1985年にポルシェ962のハンス・ヨアヒム・シュトックがマークした平均251.815km/hで、この記録はユノディエールにシケインが設置される前のもの。最高速が400km/hを越える車両が出始めたため、1990年、ストレート上に2カ所のシケインが設置された。

シケイン設置後のベストラップは、2015年にポルシェ919のニール・ジャニが記録した3分16秒887(平均249.2km/h)だった。今年、小林可夢偉はそのタイムを大幅に破るとともに、最速記録を更新(251.882km/h)したことになる。

■トヨタ3台の結果

TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ステファン・サラザン)
予選第2回目 : 1番手 (3分14秒791), 22周
予選第3回目 : 4番手 (3分19秒928), 28周
グリッド : 1番手 (3分14秒791)

TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
予選第2回目 : タイム未計測, 4周
予選第3回目 : 1番手 (3分17秒128), 32周
グリッド : 2番手 (3分17秒128)

TS050 HYBRID #9号車:(ニコラス・ラピエール、国本雄資、ホセ・マリア・ロペス)
予選第2回目 : 4番手 (3分19秒889), 20周
予選第3回目 : 3番手 (3分18秒625), 31周
グリッド : 5番手 (3分18秒625)

■予選レポート

小林は予選第2回目が始まって1時間ほどで起きたアクシデントで赤旗中断になっていたセッションが再開してすぐ、コースがクリアな状況でタイミングよくタイムアタックを開始。ミシュランのミディアムタイヤを使用したTS050 HYBRID #7号車は1周13.629kmのコースで、まるでフォーミュラカーの様な走りを見せた。

トヨタにとってル・マン24時間レースでのポールポジションは、1999年のマーティン・ブランドル、そして2014年の中嶋一貴に続く3回目。

予選2番手にはTS050 HYBRID #8号車の中嶋一貴が、予選第3回目の序盤に3分17秒128をマークし続いた。しかし、TS050 HYBRID #8号車は、予選第2回目が始まってすぐ、セバスチャン・ブエミがタイムアタックを始めた直後に、ユノディエールの直線の終わりでスローダウン。原因はエンジンの不調で、ブエミはそこからTS050 HYBRID #8号車を電気エネルギーだけでピットまで持ち帰った。その後、大事を取ってエンジン交換が行われ、修復なったTS050 HYBRID #8号車はコースに復帰したが、その直後に他車のクラッシュによりセッションは再び赤旗中断となり、そのまま予選2回目は終了した。

小林の衝撃的なタイムの感動が覚めやらぬまま、午後10時から予選3回目が行われた。すっかり夜の帳が降りたコースで、まずTS050 HYBRID #8号車の中嶋がタイムを3分17秒128まで縮め、予選2番手のポジションを確実にした。TS050 HYBRID #9号車はニコラス・ラピエールのマークした3分18秒625がベスト・タイム。予選順位は2台のポルシェに続く5番手だった。#9号車は他の2台と異なり、国本雄資、ホセ・マリア・ロペスという2人のル・マン未経験ドライバーがラインアップに加わっており、予選セッションを通してナイトランの経験を積むことも忘れなかった。

決勝レースである第85回ル・マン24時間レースは、6月17日(土)午後3時にスタートを切る。

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