今季のF1もここまでに7レースが行われているが、昨シーズンまでとは違い、ここまでのところフェラーリとメルセデスAMGが互角の戦いを進めてきている。
だが、少なくともシーズン序盤においてはフェラーリのほうが2017年仕様タイヤのマネジメントに関して一歩進んでいると言われている。
しかし、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが、自分たちもタイヤマネジメントに関してはフェラーリとの差を縮めつつあると主張した。
■モナコでの借りをカナダで返したメルセデスAMG
今季のF1第6戦モナコGPではフェラーリが圧倒的な速さを見せて予選で最前列を独占すると決勝でもセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンの順位こそ入れ替わったものの1-2フィニッシュを達成。一方のメルセデスAMG勢は今季初めて表彰台を逃すという結果に終わっていた。
とりわけ、曲がりくねった低速サーキットのモナコにおいては、フェラーリのほうがうまくタイヤの性能を引き出せていたことが最大の勝因だったと考えられている。
しかし、その次に行われた第7戦カナダGPではハミルトンが危なげない走りでトップを守るとボッタスも2位でフィニッシュし、逆にメルセデスAMGが1-2フィニッシュでやり返してみせている。
■タイヤマネジメントはフェラーリに追いついてきている
「僕たちのクルマはすごく繊細なんだ」
イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったボッタスは、次のように続けた。
「だけど、的確なセットアップさえ見つけることができれば本当に速いんだ。難しいのはそのセットアップを見つけることだよ」
「フェラーリは本当に強いし、タイヤマネジメントに関しては僕たちよりもうまくやれている。だけど、モントリオールで示せたように僕たちも改善できているよ」
■ハミルトンは楽なチームメートではない
メルセデスAMGに移籍以来、今季ここまでに優勝1回、ポールポジション1回という成績を残しているボッタスに関しては、来季もチームに残留できる可能性が高くなっているとうわさされている。
そのボッタスは、ハミルトンはやはりかなり手ごわいチームメートだと次のように語っている。
「どのサーキットでもルイスと戦おうと頑張っているし、彼を倒すということが大きなモチベーションになっているんだ。だけど、彼は楽なチームメートではないよ」
「次のバクー(第8戦アゼルバイジャンGP/25日決勝)は僕に合っていると思っている。僕の目標は常にレースに勝つことだし、いつかはF1タイトルを取りたいと思っている」
そう語ったボッタスは、次のように付け加えた。
「だけど、チームのために一貫した成績を残すことが本当に重要なことなんだ」