メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、かつてマクラーレンでF1デビューを飾った2007年には、チームメートだったフェルナンド・アロンソ(現マクラーレン・ホンダ)と「個人的に」関係が悪化していたと認めた。
■アロンソには来季メルセデス移籍のうわさも
マクラーレン・ホンダの不振が続く中、3度目のF1タイトル獲得を目指すアロンソは2018年にはほかのチームへ移籍することになるだろうとの見方が多い。そして、その候補チームの中にはメルセデスAMGの名前もあげられている。
もし仮にそれが実現すれば、再びハミルトンとアロンソがチームメートとして一緒にF1を戦うことになる。
2007年当時にはアロンソとハミルトンの確執も大きな話題となっていた。だが、アロンソのほうは最近ではあのとき衝突していたのは当時のマクラーレンのチーム文化であり、最高権威として君臨していたロン・デニスであり、ハミルトンとの間には実際何の問題もなかったと発言している。
■アロンソとはうまくやれないと示唆したハミルトン
だが、F1カナダGPが行われた先週末のモントリオールで、またアロンソとペアを組みたいと思うかと質問されたハミルトンは、スペインの『El Pais(パイス)』に次のように答えた。
「それは僕だけの問題じゃなく、チームで働いている大勢の人たちにも関係することだよ」
「あのときの僕とフェルナンドの関係はものすごく悪かったし、それがチーム全体をむしばんでいたんだ」
「そう、あれは個人的なものだった。どうやっても一緒にうまくやったり共存できない人たちもいるものさ」
「もし同じチームに2人のF1チャンピオンがいれば、それぞれがベストを尽くそうとするし、どちらも相手にコーナーで道を譲ろうとなどしないよ。ものすごい摩擦が起きることになる」
■アロンソは今のF1に必要なドライバー
そう語ったハミルトンだが、アロンソというドライバーについては高い評価をしていることも間違いない。ハミルトンは、アロンソは今のF1に欠かせないドライバーだと次のように語っている。
「F1はショーだし、そうしたショーを展開できるドライバーはそう多くはないよ」
「アロンソ、ベッテル、そして僕くらいかな。だから、彼ら(マクラーレン・ホンダ)が彼(アロンソ)が抱えている問題を解決することができるのを期待しているよ」とハミルトンは付け加えた。