アメリカの有名俳優であるマイケル・ダグラスが、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は今シーズン限りでF1を去るだろうと語った。
●アロンソ「マクラーレンのクルマには戦闘力がある。問題はホンダだけ」
72歳となるダグラスは熱心なF1ファンとして知られており、マクラーレン・グループの共同オーナーであるマンスール・オジェの友人でもある。
■アロンソは今年限りでF1をやめる可能性が高い
先週末に今季のF1第7戦カナダGPが行われたモントリオールにマクラーレンのゲストとして訪れていたダグラスは、アロンソの母国スペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「私はフェルナンドが好きなんだ。彼はものすごいドライバーだよ」
「だが、私は今年が彼にとっては最後の年になると思う。実際のところ彼がどういう決断を下すことになるかは分からないし、彼が何をしようとしているのかも分からない。だが彼は素晴らしいし、マクラーレンにとっては非常にいい人材だ」
■アロンソが気の毒
ダグラスはさらに、同じスペインの『AS』にも次のように語っている。
「マクラーレンとホンダについては残念に思っている。彼らが結びつくことで大きな成果が生まれるだろうと期待していたからね」
「特に、フェルナンドは気の毒だと思う。彼は素晴らしいドライバーだし、私に言わせれば現役最高というだけでなく、歴史上最高のドライバーのひとりだからね」
■アトラクションでは優勝したマクラーレンだが・・・・・・
マクラーレン・ホンダの不振により自身3度目のF1タイトル獲得が困難な状況となっているアロンソに関しては、モントリオールでも2018年にはルノーかウィリアムズへ移籍するのではないか、あるいはF1を離れてインディカーにフル参戦するのではないかといったうわさがささやかれていた。
こうしたうわさが強くささやかれるようになったのは、アロンソが9月までにマクラーレン・ホンダが勝利することができない限り、このまま来季もチームにとどまるつもりはないと語ったこともひとつのきっかけとなっていた。
カナダGPが行われたモントリオールでは、ジル・ビルヌーブ・サーキットが設けられたセントフローレンス川のノートルダム島でかつて恒例だったいかだレースが今年復活し、F1チームたちによる戦いが繰り広げられた。そして、そのレースで優勝を果たしたのはマクラーレンだった。
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、そのレース後にほほ笑みを浮かべながら次のように語った。
「我々(マクラーレン)が勝った。だから彼(アロンソ)はうちにとどまることができるよ!」