先週末に行われたF1第7戦カナダGPでもマクラーレン・ホンダはポイントを獲得できず、屈辱的なランキング最下位の位置に沈んだ状態が続いている。
■改善のめどが立たないホンダPU
今季のマクラーレン・ホンダの不振の最大かつ唯一の原因はホンダパワーユニットにあるとの見方が支配的であり、その早急な改善が強く期待されている。
しかし、当初ホンダが予定していたカナダでの新スペックパワーユニット投入は見送られており、今後どのタイミングで改良版が投入されるのかもいまだはっきりしない状態だ。
こうした中、マクラーレンはすでにホンダと手を切ることを決めているようだと推測しているメディアも多い。
■契約を尊重したいが忍耐の限界だとブーリエ
だが、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエはこの件に関して次のように語った。
「我々はホンダと長期契約を結んでいるし、さまざまなレベルでの関係を有している」
「私としては来年もマクラーレン・ホンダであり続けることを期待しているし、このプロジェクトを信じたいと思っているんだ。だが、現時点では我々の忍耐が試されているところだ」
■すべての選択肢を検討しているとブラウン
これまで、マクラーレンは2014年までエンジン供給を受けていたメルセデスとの交渉を行っているようだと報じられていた。だが、最近では実際のところマクラーレンではルノーやフェラーリとの交渉も開始しているようだとのうわさもささやかれている。
この件について質問されたマクラーレンのザック・ブラウン(エグゼクティブディレクター)は、次のように答えている。
「すべての選択肢を評価しているが、このスポーツの状況はすべて非常に複雑だし、商業的な面からも考えて行く必要がある。だからそれほど単純な話じゃないんだよ」
そう述べたブラウンは、次のように付け加えた。
「だが、来年のクルマにもエンジンを搭載することにはなるよ」