フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が、今季いまだにチームが1ポイントも獲得できずにいる原因は、唯一非力で信頼性のないホンダパワーユニットによるものだと主張した。
先週末に行われたF1第7戦カナダGPの予選では、アロンソはQ3進出こそならなかったものの、現在のマクラーレン・ホンダにとっては非常に苦手なサーキットだと考えられているジル・ビルヌーブ・サーキットで12番手という結果を残している。
■カナダでの予選12番手はポールポジションに等しかった
アロンソは、この結果は現在のホンダパワーユニットのパフォーマンスを計算に入れれば、ポールポジションを取ったに等しいものだと主張している。
伝えられるところによれば、現在のホンダパワーユニットはライバルメーカーのものに比べて90馬力から100馬力ほど出力面で劣っていると言われている。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』からそのことについて質問されたアロンソは、次のように答えた。
「数値の話はしたくないんだ。僕にはそれを証明することはできないからね」
「だけど、ストレートで失っているタイムを計算に入れれば、僕たちにはすごく競争力があることになると思うよ」
■ホンダPUで1.3秒失っていたマクラーレン
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、マクラーレンはGPSを用いた計算により、モントリオールではホンダパワーユニットによって1.3秒損をしていたとの結果を導きだしたという。
カナダGP予選を12番手で終えたアロンソだが、そのときのQ2でのベストタイムは1分13秒693だった。仮にマクラーレンが言うように1.3秒を失っていなければ楽々とQ2を突破できていたことになる。
マクラーレンのあるチームメンバーは、「トップクラスのエンジンがあれば、我々はボッタス(メルセデスAMG/カナダGP予選3番手)のタイムは出せたはずだ。届かなかったのはベッテルとハミルトンだけだったはずだよ」とその記事の中で語っている。