今季のF1第7戦カナダGP決勝をまたもチェッカーフラッグを受けることなく終えたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が、もはや今季限りでF1を去る可能性も否定しなかった。
●【決勝結果】F1カナダGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
アロンソは少し前までは最大の目標は自身通算3度目のF1タイトル獲得であり、所属チームがどこになるかは分からないものの2018年もF1で戦うつもりだと語っていた。
だが、今年のF1モナコGPを欠場し、アメリカの伝統レースであるインディ500に挑戦してトップ争いを演じたアロンソの姿勢が少し変わってきているようだ。
■あらゆる可能性を除外しないとアロンソ
カナダGP決勝が行われた11日(日)のモントリオールで、2018年にインディカー・シリーズにフル参戦する可能性もあるのかと質問されたアロンソは次のように答えた。
「そうできない理由はないだろう? 僕はどんな可能性も除外しないよ」
「来年自分が何をしているか分かっていると言えば、僕はうそをついていることになるだろうからね」
■インディカー転向は現実的選択肢のひとつ
元F1ドライバーであり、現在はドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』でF1解説者を務めるマルク・スレールも、アロンソのインディカー・シリーズ転向が現実のものとなる可能性もあると考えている。
「基本的に、フェルナンドには3つしか手段がないんだ」
そう語ったスレールは次のように続けた。
「マクラーレン・ホンダにとどまるか、ルノーに復帰するか、あるいはインディカーでフルシーズンを戦うかだ」
「(インディカーの)普通のサーキットなら彼はライバルたちに勝てるだろうし、インディアナポリスでは彼がオーバルでもうまくやれることを示して見せた」
「アロンソはレースで勝つことを望んでいるし、彼にとって最もそれができそうなのはインディカーだということになるんじゃないかな」
事実上、来季F1タイトルを狙えるチームはメルセデスAMG、フェラーリ、そしてレッドブルの3チームしかないだろうと考えられている。
だが、現時点ではアロンソがそれらのチームに移籍できる可能性はほとんどないだろうとも言われている。
来季以降の自身のキャリアについて、アロンソが大きな岐路に立たされることになる可能性も高そうだ。