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【フォーミュラE】テレビ解説の中野信治と片山右京、ベルリン大会の展望を語る

2017年06月10日(土)21:44 pm

FIAフォーミュラE選手権3rdシーズン(2016-2017)の第7戦ベルリン大会を前に、テレビ朝日で解説を務める中野信治と片山右京が、ベルリン大会の展望を語った。

■第6戦パリ大会レース結果

前回の第6戦パリ大会では、ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ブエミ(ルノーe.ダムス)が順調にリードを築いた。

34周目に2番手を走行していたジャン・エリック・ベルニュ(テチーター)が単独クラッシュ。セーフティカーが導入されてリードがリセットされたが、ブエミはその後もミスのない走りでギャップを築いた。

レースは、終了間際に総合ランキング2位のルーカス・ディ・グラッシ(ABTシェフラーアウディスポーツ)がクラッシュしたことでセーフティカー先導で終了。ブエミはポール・トゥ・ウィンで今季5勝目を挙げ、チャンピオンシップのリードを大きく広げた。2位にはホセ・マリア・ロペス(DSヴァージン レーシング)が初の表彰台、3位にはニック・ハイドフェルド(マヒンドラ レーシング)が入り、2戦連続の表彰台を獲得した。

■中野信治と片山右京、ベルリン大会の展望を語る

Q:第6戦の結果を受けていかがでしたか?

中野:本当にディ・グラッシが残念でしたね。今回ディ・グラッシを見ていて、ディ・グラッシも人間なんだなって改めて思わされました。ドイツチームであれだけ本当にレースに向き合う姿勢があったりとか、色んなものをコントロールしきってレースできている印象がありましたが、これほど大きく自分を見失うような(最終的にはクラッシュまで)シーンもあったんで、改めてモータースポーツというのはメンタルのスポーツなんだなと思いました。

Q:第6戦を終えて、いよいよ後半戦に入り、第7戦8戦(6月11・12日)は2日連続のレースですが、どんな展望をしていますか?

中野:1stシーズンは、テンペルホーフ空港をクローズしてサーキットのレイアウトを作ってというレースで、(2年ぶりに)3rdシーズンでは、「空港の特別サーキット」に戻っていく、しかも更地を自由にレイアウトできるということで1stシーズンと全然違うレイアウトで面白いですよね。

空港を使って開催するということで、おそらく路面は、凄くバンピーだと思いますし、荒れた路面で合う車、合わない車で、セットアップの仕方っていうのはどんどん変わっていきますから、今回速かったマシンが次のコースで必ず通用するとは限らないですからね。
1stシーズンのレースの映像を思い出していただくと分かるのですが、非常にタイヤカスが多く出るようなそんな路面でした。

(私も)アメリカ時代に空港を使ったサーキットレースをした経験があって、非常に荒いということでどんどん削れてタイヤカスが溜まるんですよね。ちょっとラインを外して、そのタイヤカスに乗った瞬間に一気にコースアウトということが起こり得るので、レース展開は非常に難しくなります。

片山:もちろん、チャンピオンシップの争いでは、ニューヨーク大会2戦ともに出られないブエミはポイントを稼がなきゃいけないし、チームが鉄壁の強さを持つルノーe.ダムスにとってドイツのコースレイアウトは、オーバーテイクポイントが、2、3か所くらいあるので、速さだけではなく、強さという部分も勝負を仕掛けてくるブエミ有利に変わりはないと思いますね。

Q:「今回の第7・8戦のコースレイアウト」をご覧になってどんな印象のサーキットにみえますか?

中野:今日は初めて見させていただいたんですけど、スローコーナーやヘアピンがかなり多く、そのヘアピンをいくつか組み合わせたコーナーなので、コースレイアウトとしてはドライバーは非常に覚えやすいですね。オーバーテイクに関しても、おそらく2、3か所ぐらいは可能だろうなという場所もあるので、見応えのあるレースが期待できるし、ドライバー的にはアタックしやすい、走っていて楽しい、気持ちいいと思えるサーキットにレイアウトされているんじゃないかなと思います。

Q:2連戦というレースの形は、チームにとってもドライバーにとってもかなりの負担がかかると思うのですが?

片山:2日連続というのはやはり一度失敗するとその影響が2日目にも出やすくて、1つのミスというのがチャンピオンシップの中盤から後半にかかってくるところでは2in1というのは、より傷口を広げる可能性もあるし、大きなアクシデントをしたら次の日マシンは修復出来るかどうかという問題にもなってきますし、色んなリスクをはらんではいると思うんですよね。

中野:ドライバーに関しては体力的というよりも、精神的な部分でギリギリの戦いを毎レースしているので、タフな戦いになりますね。ただチームにとってはより大変というか、準備作業をしていく中で、マシンがトラブったとかクラッシュしたとかってなると時間もかなり短いですから、ミスなく作業を行うという部分でも「チーム力」を試される戦いになっていくと思います。

観ている側としては、やはり「新しいヒーロー」に誕生してほしいなという気持ちが強いですね。今パリ大会のホセ・マリア・ロペスだったりとか、フェリックス・ローゼンクヴィスト(マヒンドラ レーシング)だったり、新しいヒーローが次のレースで誕生してくれると、「シリーズ後半」に向けて見どころが沢山増えますし、期待したいですね。

■第7戦ドイツ ベルリン大会
【CSテレ朝チャンネル2】
6月10日(土)
フリー走行:午後5時30分~
予選:よる6時50分~
決勝:よる10時50分~

【BS朝日】
決勝ハイライト
6月11日(日)深夜1時~

■第8戦ドイツ ベルリン大会
【CSテレ朝チャンネル2】
6月11日(日)
フリー走行・予選:よる9時~ 
決勝:よる10時50分~

【BS朝日】
決勝ハイライト
6月13日(火) よる11時~

【テレビ朝日地上波】
第7戦・第8戦 ドイツ ベルリン大会 決勝ハイライト
6月16日(金) 深夜3時40分~

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