マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、今週末にモントリオールで開催される今季のF1第7戦カナダGP(11日決勝)でこれまでよりもパワーアップが図られたホンダパワーユニットを手にできるかどうかは分からないと語った。
これまで、ホンダがカナダGPに大きな改良を施した新パワーユニットを持ち込む予定にしているようだとの報道が行われていた。だが、最近では実際のところカナダまでには間に合わないようだとの推測も報じられている。
■カナダに着くまではどうなるか分からない
インディ500挑戦により前戦モナコGPを欠場し、2レースぶりにカナダでF1に戻ってくることになるアロンソは母国スペインの『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』紙に次のように語った。
「カナダでエンジンに関して何か新しいものが投入されるかどうかはまだ分からないんだ。だけど、そうなることを期待しているよ」
「その記事は今日読んだよ。だけど、あるところで読んだ記事と別のところで読んだ記事が違うこともよくあることなんだ」
「実際にカナダに着くまでは分からないよ」
■グリッド降格を考慮した投入GP選択が必要
そう語ったアロンソは、次のように付け加えた。
「だけど、新しいエンジンを投入すれば毎回最後尾からのスタートになってしまう。僕たちはすでにリミット(年間パワーユニット使用可能数)を超えているからね」
「だから、どこのレースで変更するか、非常に慎重に選択する必要があると思うよ」
■誰もがホンダの改良PUを待ち焦がれている
初挑戦したインディ500で予選5番手につけ、決勝でも27周にわたってトップを走るという快走を見せたアロンソだが、また前向きな気持ちでF1に臨むものの、現実的である必要もあることは分かっていると次のように続けた。
「短期間のうちに改善できそうな印象を得てはいるけれど、今すぐそうなるわけじゃないことも分かっている。だけど、僕たちは改善していくし、誰もがそれを待ち焦がれているよ」
■ル・マン24時間挑戦はまだ先の話
さらに、世界3大レースと称されるF1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間のすべてをいつか制覇したいという希望を持っているアロンソだが、未挑戦のル・マン24時間にもいつかは参戦したいと考えているものの、それがいつになるかはまだ分からないと主張している。
「それはまだ先の話だよ。具体的な日程を決めているわけじゃない」
そう語った35歳のアロンソは、次のように付け加えた。
「まだカートをやっていた子供のころから、僕はF1、ル・マン、そしてインディを夢見ていたんだ」