F1を含む多くのモータースポーツシリーズを統括しているFIA(国際自動車連盟)が、今後できるだけメジャーシリーズの日程がバッティングしないよう配慮していくことになるようだ。
昨年は、バクーで開催されたF1ヨーロッパGPと、世界3大レースのひとつに数えられるル・マン24時間レースの日程が重なったことで大きな批判も呼んでいた。
しかし、今年も依然として同じFIAの管轄下にありながら、F1とフォーミュラE、WEC(世界耐久選手権)のレース日程が重なる週末も少なくない。
今後こうした状況をできるだけ避けるために、FIA会長のジャン・トッドがF1モナコGPが開催された先週のモナコにおいて各シリーズの責任者たちと会合を持っていたようだ。
トッドはこの件について次のように語っている。
「我々は自分たちのスポーツのカレンダーを調和させるためのプロセスを開始したところだ。来季以降の各選手権のスケジュールを定めるにあたり、こうした努力が続けられることを期待している」
2015年にはF1カレンダーとWEC最大の目玉レースであるル・マン24時間の日程が重なっていなかったことから、ニコ・ヒュルケンベルグ(当時フォース・インディア)がF1フル参戦のかたわらポルシェチームからル・マン24時間に出走し、見事初挑戦で初優勝という快挙を遂げていた。