マクラーレンのチーム代表エリック・ブーリエがホンダとの関係について語った。
3年前からマクラーレンにパワーユニットを供給しているホンダだが、今も信頼性やパフォーマンスで苦戦が続いている。今季、いまだにノーポイントなのはマクラーレンだけだ。
■ホンダは単なるエンジンサプライヤーではない
ブーリエは、ベルギーの新聞『La Derniere Heure(ラ・デルニエ・ウール)』のインタビューでホンダとの関係について次のように語った。
「われわれは既成のエンジンを購入したわけではない」
「新しいルールの下で、名声のあるホンダと共に、白紙の状態からスタートした」
「しかし、最終的な製品の保証があったわけではない。忘れてはならないのは、われわれは単にエンジンに金を支払っているのではないということだ。ホンダはパートナーなんだ」
■ホンダのアプローチは理解しがたい
マクラーレンがホンダとの提携を解除してメルセデスエンジンを搭載するといううわさもある。
パフォーマンスの低さを理由に契約を破棄することも、弁護士の助けを借りれば可能ではないかと『La Derniere Heure(ラ・デルニエ・ウール)』に聞かれると、ブーリエはこう答えた。
「弁護士のところへ行く前に、中間地帯がある。解決法を探ることだ」
「私はイギリスと日本を往復して、彼らに影響を与えようとしているが、なかなか難しい」
「ヨーロッパの人間にとって彼らを理解するのは難しいことだが、ヨーロッパでレースをやる者にとっては極めて困難だ」
「彼らのF1に対するアプローチは、全員が右へ行くなら自分たちは左へ行こうというものだ。信じられないが、最後にはそれがうまくいくらしい。なにしろ日本は今でも大国だからね」
■成功するまで待てるかどうかが問題
「今の問題は時間だ。彼らはいつか成し遂げるだろう。しかし、期待していた3年ではなく、6、7年かかる可能性もある。その間も生き延びなければならない」
「進歩する限りは問題ない。しかし、われわれは後退した。そうなると、いつかできると自分たちを納得させ、モチベーションを高めるのもいっそう複雑になる」
■今後の関係については「あらゆる可能性がある」
2017年以降もホンダとの提携を続けるのかと聞かれると、ブーリエは次のように語った。
「あらゆる可能性がある。われわれの関心は、それでうまくいくかどうかだ。われわれは望むことができる立場にある。だが、今のところ決別する意図はない」
「決定を下すのは私ではない。マクラーレンのオーナーだ」