伝説的元F1ドライバーであるニキ・ラウダが、メルセデスAMGの来季のドライバー候補リストにフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)の名前はないと主張した。
■アロンソ加入の可能性を否定しなかったメルセデスのボス
少し前、メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)は、今季でマクラーレン・ホンダとの契約が切れるアロンソが2018年にメルセデスAMGに加入する可能性を否定しなかった。
だがその際、ヴォルフは2007年にマクラーレン・メルセデスへと移籍したアロンソがチームや、その年にF1デビューしたチームメートのルイス・ハミルトンとの関係が悪化したという経緯に言及し、アロンソ獲得にはそれほど熱心ではないとの印象も与えていたのも事実だ。
■アロンソが3度目のF1タイトルを狙えるチームは?
一方で、3シーズン目を迎えたマクラーレン・ホンダが今年も悲惨な状況に陥っていることから、通算3度目のF1王座獲得を目指す35歳のアロンソとしては、2018年には勝つチャンスがあるチームへの移籍を望んでいるとうわさされている。
そして、現時点でタイトルに手が届きそうなチームは、2014年から3連覇を達成したメルセデスAMGか、今季そのメルセデスAMGと互角以上の戦いを見せているフェラーリだということになる。
だが、2014年にまだ契約を残していたにもかかわらずマクラーレン・ホンダに移籍したアロンソをフェラーリが再び迎え入れる可能性も小さいだろうと言われている。
そうであれば、過去にトラブルはあったとしても、それからすでに10年が経過したメルセデスAMGの方が可能性は大きいと考えられそうだ。
■ハミルトンとボッタスに満足しているとラウダ
しかし、現在メルセデスの非常勤会長というポジションに就いているラウダは、2018年にアロンソを獲得するつもりはないと主張している。
「彼(アロンソ)は、我々の希望リストには間違いなく載っていないよ」
スイスの『Blick(ブリック)』紙にそう語ったラウダは、次のように付け加えた。
「我々は(ルイス)ハミルトンと(バルテリ)ボッタスに完全に満足しているからね。だが、私のパートナーであるトト・ヴォルフが言ったように、絶対にないとは言えないがね」