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今後のDRSゾーン延長はサーキットごとに検討

2017年05月22日(月)19:24 pm

今季のF1グランプリは、今後サーキットごとにDRSゾーンを昨年までよりも延長するかどうか判断していくことになるようだ。

DRSとはストレートで一時的にリアウイングを開いて空気抵抗を低減させることにより追い抜きをしやすくするための装置だ。通常、各サーキットには1か所もしくは2か所、このシステムを作動できるDRSゾーンが設けられている。

ドライバーの技量ではなく、人工的に追い抜きをしやすくするこのシステムには賛否両論があるのも事実だ。しかし、昨年までよりもダウンフォースが強化された2017年型F1マシンは、追い抜きがこれまでよりも難しくなっている。

■DRSゾーン延長の効果が見られたスペインGP

事実、第4戦ロシアGPでは決勝レース中にコース上で行われた追い抜きはたった1回だけだったということもあり、続く第5戦スペインGPではDRSゾーンを昨年までより100m延長するという対策がとられた。

スペインGP決勝のスタートでいったんライバルのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に前に出られながらもコース上で抜き返し、結果としてポール・トゥ・ウィンで今季2勝目をあげたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語っている。

「それがなかったら追い抜きはかなり難しかっただろうね。あれで4mから6mほど(追い抜きのためのチャンスが)増えていたよ」

そのスペインGPでは、コース上において合計18回の追い抜きが行われたというデータが示されたようだ。そして、最終的に追い抜くまでには至らなかったものの、それ以外にもDRSゾーン延長による激しい順位争いやバトルが多く展開されていた。

■今後のレースについてはケース・バイ・ケース

実際のところ、スペインGPが行われたバルセロナ-カタルーニャ・サーキットではDRSゾーン延長の効果が表れていたわけだが、今後すべてのサーキットでDRSゾーンを延長するとは限らないようだ。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、次のように報じている。

「FIA(国際自動車連盟/F1統括団体)は、DRSゾーンについてはケース・バイ・ケースで判断し、効果があると考えられるところでのみ延長する考えだ」

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