メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、マクラーレンへメルセデスパワーユニットを供給することには反対だと語った。
■2018年にマクラーレン・メルセデス復活?
2015年からホンダと手を組んでいるマクラーレンだが、3シーズン目を迎えた今年もトップ争いに加わるどころか、現時点では名門マクラーレンとしてかつて経験したことがなかった単独最下位チームとなってしまっている。
そのマクラーレンは今季限りでホンダを見限り、来季からは再び2014年まで協力関係にあったメルセデスにスイッチしようと動いているようだとのうわさがささやかれ続けている。
■ホンダが残ることが重要だとヴォルフ
だが、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、そうしたうわさを否定し次のように語っている。
「ホンダが残ることがF1にとっては重要なんだ。私は、彼らが自分たちで問題解決できると確信しているよ」
■マクラーレンへのPU供給には反対だとラウダ
そして、ラウダもこのほど『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、明確にマクラーレン・メルセデスが復活することはないと次のように語った。
「私は反対だね。2年前、私はレッドブルに我々のエンジンを供給したほうがいいと主張した」
「だが、今はそうするつもりはないよ。我々のライバルチームの改善を手助けすることより、フェラーリと自分たちの戦いの方に集中しなくてはならないからね」
■すでに締切日を過ぎた来季のPU変更届
いまだにさまざまなうわさがささやかれてはいるものの、マクラーレンは原則として2018年もホンダパワーユニットを使うしかない状況にあるのは確かだ。
というのも、もし搭載するパワーユニットを変更する場合にはF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)に対し5月15日(月)までにその届け出を行う必要があったためだ。