今年は各パワーユニットメーカーがまさに限界までパフォーマンスを高めようとしているがために信頼性の問題に悩まされることになってしまっているようだ。
■限界ギリギリの戦いが繰り広げられている今年のF1
現在のパワーユニットに関するレギュレーションは2014年に導入されて今年で3年目を迎えている。だが、今季は昨年に比べてパワーユニットにトラブルを抱えるチームが増えているのも事実だ。
その理由を尋ねられたメルセデスAMGのトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)は、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように答えた。
「それは我々全員がまさに限界まで攻めようとしているからさ」
「例えば、我々とフェラーリとの間の戦いでは100分の1秒差であきらめるわけにはいかないからね」
■タイトル争いのカギは信頼性?
だが、前戦F1スペインGP(第5戦)決勝をエンジントラブルによるリタイアで終えたバルテリ・ボッタスは、もちろんパワーユニットのパフォーマンスは重要ではあるものの、タイトル争いを続けていくためには信頼性の方がより重要だと考ええているようだ。
「ノーポイントで終われば、それが最終的に響くかもしれない」
そう語ったボッタスは、チームメートのルイス・ハミルトンの優勝で終わったスペインGPを振り返りながら次のように付け加えた。
「もしルイスの方に問題が起きていたなら、今ごろセバスチャン(ベッテル/フェラーリ)からは30ポイント以上も引き離されていたかもしれないんだからね」