現在F1に集中しているというレッドブルだが、今季はフェラーリとメルセデスAMGの後塵(こうじん)を拝する状況が続く苦しいシーズンとなっている。
だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ここまでのところはその2チームにリードを許しているものの、タイトル争いをあきらめたわけでは決してないと主張している。
「あきらめてなどいないよ。そうでなければこれほどの努力はしないだろう」
そう語ったマルコは、ルノーのパワーユニットさえ改善されればレッドブルが再びトップ争いができるはずだと次のように続けた。
「だが、今のF1のパワーユニットは普通のエンジンではないんだ。つまり、内燃機関システムがよくなれば、電気系の部分もよくなる」
「最初の4レースではフェラーリが(タイトル獲得の)有力候補だと思われた。だが、バルセロナ(第5戦スペインGP)ではメルセデスAMGがエンジンを大きく飛躍させてきた。エンジンを新しくしてドカン!とやれば、それでまた大きく飛躍することができるんだ」
レッドブルにパワーユニットを供給しているルノーも現在改良型ユニット投入を目指して開発を続けているが、信頼性の問題がまだ解決できておらず、実際にいつになったら投入できるのか分からない状態だと言われている。
レッドブルがパワーユニットの力を借りてフェラーリやメルセデスAMGに追いつけるだけの飛躍が見せられるのは、まだもう少し先のことになりそうだ。