メルセデスを傘下に置くダイムラー社のディーター・ツェッチェ会長が、今季フェラーリが真のライバルとして台頭してきたことを歓迎していると語った。
■ここまで互角の戦いを繰り広げるフェラーリとメルセデス
全20戦で争われる今季のF1も、ここまでにその4分の1にあたる5レースが終了している。
この時点で、ドライバーズタイトル争いではセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が2勝ずつあげ、現時点ではベッテルが6ポイント差の首位に立っている。またコンストラクターズタイトル争いでは、チームとして3勝をあげたメルセデスAMGがフェラーリに8ポイント差をつけている。
過去3年間にわたって絶対王者として君臨してきたメルセデスAMGだったが、今季はフェラーリという強力なライバルが出現したことでこれまでになく厳しい戦いを強いられており、ファンにとってはより楽しめるF1シーズンとなっているのも事実だ。
■フェラーリの台頭はF1にとっていいこと
ツェッチェは、こうした状況を受け、テレビ局『Sky(スカイ)』に次のように語った。
「このスポーツや我々全員にとってこういう接近戦になるのはいいことだよ」
「もちろん、私の神経は違う反応を示しているよ。だが、我々もフェラーリが大きな飛躍をとげてきたことをよろこんでいる」
そう述べたツェッチェは、次のように付け加えた。
「私が常々言ってきていることだが、タイトルを勝ち取る上で最高の形は最後のレースを終えた時に1ポイント差で決着がつくことだよ」