ジェンソン・バトンがF1に完全復帰する可能性を示唆したと伝えられている。
■来週末のモナコで6レースぶりに復帰するバトン
昨年、バトンはマクラーレンと2018年まで2年間の契約延長を行ったものの、F1ドライバーとしては最終戦のF1アブダビGPが最後のレースとなると表明していた。
だが、今季フェルナンド・アロンソが突然インディ500(28日決勝)への挑戦を決め、同日に決勝が行われる伝統のF1モナコGPを欠場することになったのに伴い、バトンがその代役として久々にF1グリッドに戻ってくることになった。
■復帰の可能性がないとは言えない
だが、37歳のバトンは、再びフルタイムドライバーとして2018年に完全復帰を果たす可能性もあると『Sun(サン)』に次のように語った。
「それはないとは言えないよ」
「僕はチーム(マクラーレン)と来年もレースをするための契約を有している。だからその可能性を除外するつもりはないよ」
■今年は2チームから誘われていた
そう語ったバトンだが、今年に関しては今度のモナコGPだけにするつもりだと語っている。というのも、2017年は自分の中で“休養”に充てる年という位置付けにしているためだ。
「僕には今年いろんなレースができる選択肢があったし、それはうれしく思っているよ」
「今年を迎えるにあたって、2つの違うチームから走ってくれと頼まれてさえいたんだ。僕はそうすることに興味はないけれどね」
■今年のF1マシンは乗ってみるまで分からない
来週末に行われるモナコGPで1レース限りの復帰を遂げることになるバトンだが、モナコ出走が決まったあとでバーレーンで行われた公式F1テストに参加しなかったことに加え、その後のロシアGPとスペインGPでも金曜フリー走行に出走して今季のクルマの感触をつかもうとしなかったことに対しては批判的な意見も少なくなかった。
それは、レギュレーションの大幅変更により、今年のF1カーが昨年のものとは大きく変わっているためだ。確かに、いくらこれまで合計305戦(決勝)を戦ってきたベテランのバトンとはいえ、事前に今季型車の実走テストを行わないというのはちょっと無謀かもしれない。
伝えられるところによればシミュレーター作業を行うことで対応は可能だと考えているようだと言われたバトンだが、ここへきて不安ものぞかせている。
「どうなるかは分からないよ」
来週末のモナコGPに向けてそう語ったバトンは、次のように付け加えた。
「すごく感じが違って、これじゃ戦えそうにないなと感じるようなクルマに乗りこむことになるのかどうか、僕には分からないよ」