フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が、次戦F1モナコGP(28日決勝)を欠場すると決めたことに何の後悔もないと主張した。
●【ファステストラップ】アロンソ最速タイム4位!ハミルトンとわずか0.3秒差/F1スペインGP
今季も悲惨な状況が続いているマクラーレン・ホンダだが、アロンソはF1レースの中でも最も重要な一戦だと言われる伝統のモナコGPを欠場して同じ日にアメリカで決勝が開催されるインディ500に挑戦するという決断を行ったことが大きな話題となっている。
■モナコ欠場のアロンソがスペインで予選7番手
だが、先週末にバルセロナで行われたスペインGPでは、アロンソが今季最高の予選7番手という結果を残し、まさに世界中のF1ファンをあっと言わせてみせた。
曲がりくねったモンテカルロ市街地コースで行われるモナコGPはほかのサーキットよりも平均時速も遅く、もともとマクラーレン・ホンダにとっては数少ないチャンスが訪れるレースではないかと言われている。それだけに、もしアロンソがモナコで走ればかなり期待が持てる状況となっていたかもしれない。
■モナコGPに出ても勝利は狙えない
だが、今回のスペインでの予選結果により、モナコを欠場することを後悔していないかと質問されたアロンソは、「(後悔は)ゼロだよ」と答え、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように続けた。
「モナコと同じ日に僕は世界でも最大規模のレースで走るんだ。モナコに出たとしても僕に何ができるって言うんだい?」
「メルセデスAMG、フェラーリ、そしてレッドブルが僕たちの前にいる。だからせいぜいまた7番手がやっとだよ。それは遠慮しておくよ」
■ホンダの改良エンジン投入はいつ?
今回のスペインでは初日のフリー走行でまたも信頼性の問題を露呈してしまったホンダパワーユニットだが、予選と決勝では予想外とも言えるパフォーマンスと信頼性を示すことができたと言えるだろう。
ホンダでは第7戦カナダGP(6月11日決勝)に、大きな改善を施した新スペックのパワーユニットを投入する計画だとも伝えられている。
だが、ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介は、次のように語るのみだった。
「そうする計画ではありますが、まだ約束はできません」