マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザック・ブラウンが、2018年に向けてフェルナンド・アロンソをチームに引き留めることが難しい状況となっていることを認めた。
●【ファステストラップ】アロンソ最速タイム4位!ハミルトンとわずか0.3秒差/F1スペインGP
2015年に3年契約を結んでマクラーレン・ホンダに移籍してきたアロンソだが、2018年にF1タイトル争いができるクルマを提供することができる見通しが立たなければ、ほかのチームへの移籍を目指すことになるだろうとのコメントを行っている。
■交渉開始は夏を迎えてから
だが、この件について質問を受けたブラウンは、アロンソの母国スペインの『Marca(マルカ)』に次のように答えた。
「我々が合意しているのは、このことについては夏になったら話をしようということだ」
「今日彼に決断を求めたらどういう答えになるかははっきりしていると思っているが、幸い、明日から夏が始まるわけではないよ」
そう語ったブラウンは、マクラーレン・ホンダにもまだチャンスはあると次のように続けた。
■あと9レースか10レースは残されている
「私は、彼に競争力のあるクルマを提供できれば、我々が彼にとっての有力候補になると思っている」
「2017年に彼がここで1勝もできないだろうことは明白だ。だから彼も2018年にはどこでレースができるのかを考えているところだ。そして、彼もマクラーレン・ホンダでそれができることを望んでいるんだ」
「我々が2018年に彼に勝てるクルマを与えられる位置に行けることを示すまでには、あと9レースか10レースは残されているしね」
■6月中にアロンソが決断することはない
だが、アロンソは第7戦カナダGP(6月11日決勝)でデビューする可能性があるとされているホンダの新スペックエンジンの様子を見て、その時点で決断をするつもりのようだとのうわさもささやかれている。
だがブラウンはそれは事実ではないと示唆している。
「私はそれ(カナダGP)が特別なレースになるとは思っていないよ。彼(アロンソ)も特定の改良についての分析を行うよりは、我々が全体的にどういう進歩をとげつつあるかということの方に注目するだろうね」
そう語ったブラウンは、次のように付け加えた。
「彼は夏にしばらく落ち着いて考える時間を持つことになるだろう。そしてそのときに“彼ら(マクラーレン・ホンダ)は本当に2018年に僕に勝てるクルマを与えることができるのだろうか?”と自問するだろうね」