2017年F1第5戦スペインGPが5月14日(日)、バルセロナ-カタルーニャ・サーキット(1周/4.655km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた決勝でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が優勝した。今季2勝目、通算55勝目。
●【決勝結果】F1スペインGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
■スタートは波乱の展開に
スタート直後に2番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がポールポジションからスタートしたハミルトンをかわしてトップに立つ。
ところが、その直後にキミ・ライコネン(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がクラッシュし、なんと両者ともにここでレースを終えてしまう。
一方、後方では7番グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)がフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)と接触してコースオフ、一気にトップ10圏外に順位を下げてしまった。
■メルセデスAMGはフェラーリと違うタイヤ戦略を選択
15周目にトップを走るベッテルがピットインし、ソフトタイヤでコースに戻る。ハミルトンは22周目にピットインを行い、ここでフェラーリとは違う戦略をとり、ミディアムタイヤに交換し、ベッテルの後ろでコースに復帰する。
ここで暫定トップに立ったバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)が、ベッテルの頭を押さえる形となり、ハミルトンの援護射撃を行う形となった。そのボッタスも27周目にピットインしてミディアムタイヤに交換して3番手でコース復帰する。
■バンドーンはウィリアムズとクラッシュでリタイア
35周目にマクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンがウィリアムズのマッサとクラッシュ。バンドーンは右フロントサスペンションを壊して走行不能に陥ってしまい、ここでVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入された。
ここでハミルトンがピットに入り、新品ソフトタイヤに交換してコースに復帰する。VSCが解除された直後にベッテルもピットインし、ミディアムタイヤに交換してコースに向かう。ここでハミルトンとベッテルが交錯する形となるが、ハミルトンがコースから押し出されるような形となり、ベッテルがトップの座を守る。
■ボッタスにトラブル発生もハミルトンはベッテルをオーバーテイク
レースが40周目に入ったとき、ボッタスのクルマから白煙が上がり、3番手を走行していたボッタスのレースもここで終わってしまうという波乱の展開となる。そして43周目、ソフトタイヤのアドバンテージを生かしたハミルトンがついにベッテルを追い抜き、首位の座を奪い返す。
■ハミルトンがベッテルに並ぶ今季2勝目
結局、ハミルトンがそのままリードを保ち、今季2度目のトップチェッカーを受けた。
2位にベッテルが続き、レッドブルのダニエル・リカルドが3位となり今季初表彰台を確保した。
ポイントを獲得した4位から10位までのドライバーは次の通り。
4位セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、5位エステバン・オコン(フォース・インディア)、6位ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、7位カルロス・サインツ(トロロッソ)、8位パスカル・ウェーレイン(ザウバー)、9位ダニール・クビアト(トロロッソ)、10位ロマン・グロージャン(ハース)。
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは最終的に12番手で今季初めてチェッカーフラッグを受けた。
■ザウバーが初ポイント獲得
これまでマクラーレン・ホンダとともにノーポイントだったザウバーだが、このレースでパスカル・ウェーレインが1ストップ作戦を成功させ8位でフィニッシュし、うれしい初ポイントを獲得。これによりいまだにノーポイントのチームはマクラーレン・ホンダだけとなってしまった。
次戦F1第6戦モナコGPは、5月25日(木)現地時間10時(日本時間17時)に開幕。決勝は5月28日(日)現地時間14時(日本時間21時)にスタートする。
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