バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)は、いきなりタイトル獲得を考えてはいないと話している。
27歳のボッタスは、ニコ・ロズベルグの電撃引退で急きょメルセデスAMGのシートを獲得した。そのためシーズン前は、ルイス・ハミルトンのナンバー2になってしまうのではないかという声もあった。
しかし、F1第4戦ロシアGPでは初優勝を成し遂げ、ハミルトンとの差を10ポイントに縮めている。
■「現実じゃないみたいだ」とボッタス
「この数か月は僕にとって素晴らしいものだった」とボッタスはスペインの『AS』紙に話している。
「メルセデスAMGとの契約に、初ポールと初優勝。なんだか現実じゃないみたいだ」
これからもこの流れを続けたいとボッタスは話す。
「とにかく攻め続けて、もっと成長し続けなきゃいけない。そして、さらに成功をつかみたいね」
「この感覚はやみつきになるよ」
しかし、チャンピオン獲得を目指しているかと聞かれると、ボッタスは慎重だった。
「タイトルのことは考えたくない。シーズンはすごく長いんだから」
■タイヤにやさしいドライビングのボッタス
ボッタスがチャンピオン争いに絡む可能性もあると元F1ドライバーのマルク・スレールはドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』に話す。
「今はドライビングスタイルが非常に重要だ。ハミルトンは常に限界ぎりぎりのタイプだが、そうするとタイヤが早くオーバーヒートする」
「対してボッタスはタイヤにやさしい。そのため、彼のほうが合っているようだ」