バーニー・エクレストンに代わって新たなF1最高責任者に就任したチェイス・キャリーが、リバティ・メディアがF1買収を決めたのは、このスポーツを危機から救うためだったと語った。
■F1には刷新が求められている
スペインの『AS』紙から、どういう理由でリバティ・メディアはF1を買収したのかと質問されたキャリーは、次のように答えた。
「まず、我々は世界でも最大級のスポーツイベントであるF1が大きな危機にひんしており、刷新が必要だと考えたからだ」
「2つ目の理由は、過去6年間においてF1が経済的な可能性すら失ってしまっていたことだ。このスポーツはビジネスでもある。そして我々はその成長をデジタル面から手助けすることができる。それはこれまで忘れ去られていたものだ」
■3年後を見据えて改革していく
そう語ったキャリーは、今後F1には変化が訪れるだろうと主張したものの、だからといって慌てる必要もないと次のように続けた。
「我々もこのスポーツの歴史に敬意を払いたいと思っている。だが、常に新しい道を模索しているよ」
「私が目指しているのは2020年に向けてだ。今から3か月後ではなく、3年後にこのスポーツがどうなっているのかということに思いをはせているんだ」
■レース数拡大は慎重に検討
さらにキャリーは、最近トルコGPが復活するのではないかと報じられていることについて次のように語った。
「あそこはいいサーキットだし、どの地域へ向かうべきかを慎重に検討する必要がある。アメリカなのか、アジアなのか、あるいはヨーロッパなのかということをね。そして、(年間)21レースにとどめるのか、あるいはもっと増やすのかということも決めなくてはならないんだ」