レッドブルが、少なくとも現在の契約が満期を迎えるまでにマックス・フェルスタッペンがほかのチームへ移籍することはありえないと主張した。
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■今週末F1初優勝をとげたスペインGPに臨むフェルスタッペン
昨年のF1ロシアGP後にジュニアチームのトロロッソからレッドブルへ昇格したフェルスタッペンは、移籍後初レースとなったスペインGP決勝でメルセデスAMGのドライバーが同士打ちするという運にも恵まれて見事にF1初勝利をあげていた。
今週末にはその思い出のスペインGP(14日決勝)を迎えることになるが、現時点での情勢からすれば、フェルスタッペンがスペインで連勝を果たす可能性はかなり低いと予想せざるを得ないだろう。
今季はここまでに4戦が消化されているが、現時点ではレッドブルがフェラーリとメルセデスAMGから大きく水をあけられているのは間違いないからだ。
■フェルスタッペンに来季フェラーリ移籍のうわさも
今週、元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは19歳のフェルスタッペンが失望と不満を抱えているのがよく分かるとコメントしたが、実際のところ来季に向けてフェラーリがフェルスタッペンの獲得に動くのではないかとのうわさもささやかれている。
だが、フェルスタッペンはレッドブルとの間に2018年までの契約を結んでいると考えられており、来季ほかのチームへ移籍することは非常に難しいのが事実だ。
■フェルスタッペン移籍のカギは「パフォーマンス条項」?
だが、最近ささやかれているうわさでは、フェルスタッペンとレッドブルが交わしている契約の中にはいわゆる「パフォーマンス条項」があるのではないかとも言われている。
パフォーマンス条項とは、チームあるいはドライバーが想定されたパフォーマンスを発揮できなかった場合、まだ契約期間が残っていてもそれを無効として解除できるというものだ。
■「パフォーマンス条項」はないとレッドブル
だが、レッドブルのドライバー育成責任者を務めるヘルムート・マルコは、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。
「そうした予想に反し、フェルスタッペンの契約にはパフォーマンス条項はないんだ」
「我々が彼を手放さない限り、彼はフェラーリに行くことはできないよ」とマルコは断言した。