元F1ドライバーのマーク・ウェバーが、ホンダパワーユニットが今後も期待されたパフォーマンスを発揮することができないようであれば、イギリスの名門チームであるマクラーレンの将来にも危機が及ぶことになるだろうと語った。
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■バンドーンにとってはある意味でチャンス
2013年までレッドブルに所属していたウェバーは、チーム全体が大きな危機と不安を抱えている現在のマクラーレン・ホンダにあって、比較的リラックスしていられるのはストフェル・バンドーンだろうと考えている。
「彼にはいいキャリアが開けると思うよ」
スペインの『Marca(マルカ)』にそう語ったウェバーは、次のようにその理由を説明した。
「彼はフェルナンド・アロンソと組めたことがラッキーなんだ。今はフェルナンドがあそこを仕切っているし、彼はバンドーンにとって素晴らしい手本だからね」
■このままではマクラーレンの将来も危うい
だが、ウェバーは、ホンダパワーユニットが信頼性ばかりかパフォーマンス面でも後手に回ってしまっていることにより、マクラーレンがF1を去るという危機にまで発展しかねないとの懸念を抱いている。
「あのチームは14位となるために存在しているわけじゃないからね」
「彼らは速やかに対応策を見つける必要がある。そうでなければマクラーレンという会社そのものの将来が危うくなってしまうだろう」
■アロンソのモナコ欠場が意味するものは?
ウェバーはかねてよりアロンソの親しい友人であることが知られている。アロンソが今季のF1モナコGP(28日決勝)を欠場し、アメリカのインディ500へ挑戦するという決断をしたことについて尋ねられたウェバーは次のように答えた。
「モナコを欠場するというアロンソの決断は、現時点において誰が本当にマクラーレンを引っ張っているのかを示したものだよ」
「彼のチームとの関係は明らかに非常に重要な局面を迎えている」
そう語ったウェバーは、次のように付け加えた。
「ホンダはパフォーマンスのレベルを上げなくてはならない。そうでなければ、マクラーレンはドライバーの交代もやむを得ないことだと受け入れるしかなくなるよ」