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レッドブル「まだ2強チームに追いつくチャンスはある」

2017年05月10日(水)16:54 pm

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、今季中にフェラーリやメルセデスAMGに追いつけるチャンスもあると主張した。

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昨年までとは大きくレギュレーションが変わった今季のF1だが、これまで以上に空力が重要になることから、シーズン開幕前には天才的なF1カーデザイナーであるエイドリアン・ニューイ(最高技術責任者)を要するレッドブルがタイトル争いにからんでくるだろうと言われていた。

■2強チームのかげで苦戦を強いられるレッドブル

だが、実際にシーズンがスタートしてみれば、レッドブルはフェラーリとメルセデスAMGに大きな差をつけられてしまったことが明らかとなった。

レッドブルでは今週末のF1第5戦スペインGPに大幅な改良を施した新シャシーを投入することになっている。だが、搭載するルノー製パワーユニットの方は現時点では改良が大きく遅れてしまっている状況だ。こうしたことから、レッドブルが今季中にフェラーリやメルセデスAMGと優勝争いを繰り広げるのは無理だろうとの見方も出てきている。

実際のところ、レッドブルは現時点ではメルセデスAMGとフェラーリに80ポイント近い差をつけられてコンストラクターズランキング3番手に位置している。これ以上差を広げられてしまえば、コンストラクターズタイトル獲得はおろか、2番手の位置を取り戻すことも難しくなりそうだ。

■レッドブルにもまだ追いつくチャンスはある

だが、ホーナーは『Speedweek(スピードウィーク)』に次のような強気な発言を行っている。

「新しいレギュレーションは非常に未熟だし、我々は間違いなくもっと強くなるよ」

「もちろん、ここまでのところはフェラーリとメルセデスAMGの方が我々よりもうまくやっている。だが、我々のダメージはまだ限界を超えてはいない。我々にもまだ追いつくチャンスはあるよ」

■リカルドにフェラーリ移籍のうわさも

しかし、現在の状況により、レッドブルで4年目のシーズンを迎えるダニエル・リカルドはかなり不満を募らせているとも伝えられている。そしてそのリカルドに関しては、2018年にはフェラーリへ移籍するのではないかとのうわさもささやかれている。

そのことについて質問されたホーナーは、次のように答えた。

「私には、ここまでの何年かを通じて知っているダニエルと今のリカルドとの間に何か違いがあるとは思えないね」

「私はこのスポーツにおいて最もエキサイティングなドライバーコンビを有していると確信しているよ」

■今後も混戦が続くことを期待

そのホーナーは、今のレッドブルは優勝を狙える位置にはいないものの、これまでメルセデスAMGについにフェラーリという強敵が現れたことは歓迎すべきだと考えている。

「それはこのスポーツにとって非常によいことだ。F1にはバルテリ・ボッタスという新たな勝者も生まれたし、ここまでの4レースは、誰が勝つのか事前には予測できないものだった」

そう述べたホーナーは、次のように付け加えた。

「4戦で3人の勝者が出たんだ。こういう状況が今後も続くといいね」

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