メルセデスAMGが、現時点ではフェラーリの方が一歩先を行っていると認めた。
●【TV】F1はいよいよヨーロッパへ・・・F1スペインGP放送時間/フジテレビNEXT
前戦F1ロシアGPでは最高のスタートで一気に2台のフェラーリの前に出たバルテリ・ボッタスがそのまま優勝を飾ったものの、予選ではフェラーリに最前列を独占されてしまっていた。
さらに、今年4回目のF1チャンピオンとなることを目指しているルイス・ハミルトンは週末を通じて思うようなパフォーマンスを示すことができず、週末を通じて4番手の位置に沈んでしまった。
■メルセデスの課題はタイヤマネジメント
こうした状況となっている原因についてイギリスのブラックリーにファクトリーを構えるメルセデスAMGは、フェラーリの方が今年の幅広タイヤをうまく扱うことができているためだと考えているようだ。
メルセデスAMGの非常勤会長であるとともに伝説的元F1ドライバーでもあるニキ・ラウダは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「我々のクルマは2つの部分に分かれてしまうことがある。フロントとリアのタイヤウインドウ(タイヤの性能を発揮できる範囲)が違うことによってね」
だが、メルセデスAMGのあるエンジニアは、ロシアGPの舞台となったソチではハミルトンが苦戦を強いられたものの、タイヤの理解ということに関しては進歩もあったと次のように語っている。
「フェラーリの方がまだ先を行っている。だが、我々も問題を理解し、結論を導き出すことにはたけている。だが、我々が本当にその問題を解決できるまでにはあと数レース必要だろうね。それは、いくつかの問題はクルマによるものかもしれないためだ」
■ハミルトンは必ず反撃に転じるはず
しかし、ラウダは、ソチでは実力を発揮できなかったハミルトンも今週末のスペインGP(14日決勝)では反撃に出るはずだと次のように続けた。
「(ロシアでは)ボッタスが勝ったし、彼の方が速かったということだ。だが、ルイスは比類の才能を持つF1チャンピオンだ」
「ボッタスが彼に勝ったが、恐らく今後の3レースではルイスがやり返すことになるだろう」とラウダは付け加えた。