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【エアレース特別対談vol.3】GLAYのTERU×室屋義秀「アーティストとアスリートの共通点」・・・『聖地、幕張』

2017年05月09日(火)15:11 pm

日本を代表するロックバンド「GLAY」のボーカリストを務めるTERUと、日本人でただひとりレッドブル・エアレースの現役パイロットとして闘う室屋義秀。アーティストとアスリートと立ち位置こそ違っても、人々を魅了するパフォーマンスを追い求めるという意味では同じ世界にいる。彼らふたりの出会いを導いたというラジオDJにして喋り屋のやまだひさしを交えた3人で、今回、最前線で闘う男達の内面を語り合った。

●【エアレース特別対談vol.2】GLAYのTERU×室屋義秀「アーティストとアスリートの共通点」・・・『0.1秒の世界』とは?

■アーティストとアスリートの聖地、幕張

やまだ:
(vol.2からの続き・・・)そうした意味ではGLAYのライブによる強烈なエナジーが会場を包む6月の幕張(レッドブル・エアレース千葉2017)には期待できます。GLAYが歌う書き下ろしの新曲『XYZ』は、室屋さんへの応援を込めた曲だとか。XYZって単に“空を駆け抜ける爽快感”とか、X軸Y軸Z軸を意味することでの“三次元”だけを表現しているわけじゃないんですね。

TERU:
室屋さんの挑戦を含めたレッドブル・エアレースにあるヒリヒリした感じ。これって“限界を超えていく”競技なんだろうなぁって思って。だから室屋さんを始めファンの皆さんに“限界を超えていこう”というメッセージを込めたつもりです。僕らもライブ活動を通して、限界を超えた演奏を提供できたときの快感を知ってるから。幕張での僕らの歌声は、物理的には飛んでいる室屋さんには届かないけど、でも、ファンと一緒に創り出した大きなエナジーを届けたいと思います。

室屋:
緊張しないようにルーティーンを心がけているけど、そんなこと言われちゃうと、やっぱり緊張しちゃいますね。幕張はGLAYの聖地でもあるし。

やまだ:
実は僕、99年のGLAY幕張20万人ライブ(MAKUHARI MESSE 10TH ANNIVERSARY GLAY EXPO '99 SURVIVAL ※国内単独ライブとしては最高の観客動員数20万人、単独アーティストの有料ライブに限れば世界最多の動員数を記録した伝説的なライブ)のとき、会場だけに流すラジオのDJを経験させてもらったんです。
20万人も集まるから、来場者は入場してから開演まで5時間も待ってしまう。大勢のファンを少しでも退屈させないようにっていうメンバーやスタッフのみなさんの粋な計らいですね。結果的に、それがラジオDJとして活動する大きな転機になったし、そこからGLAYとは事あるたびにご一緒させてもらえるようになった。だから幕張は僕の活動にとっても“聖地”なんです。

室屋:
逆に当時の僕はどん底だったなぁ。パイロットを目指してアメリカで免許を取ったはいいものの、日本は乗れる飛行機が皆無だし、飛ぶ環境もない。まして旅客機以外のパイロットなんてまったく認めてもらえない。どう食べていけばいいのか、はっきりいってまったく分からない状態でした。

TERU:
そんな3人が20年弱の時を経て、各々のステージでいろんな経験をして、今、同じ場所に特別な意味を抱く。なんか不思議な運命を感じますね。

室屋:
でも、僕はまだ“聖地”とは言わない。胸を張って断言できるのは幕張で今シーズンも勝利を収めてから。XYZからエナジーを頂いて、己の限界を超えます!

TERU:
大会後にはファンの皆さん共に、その勝利の喜びを分かち合いたいですね!

●【エアレース特別対談vol.1】GLAYのTERU×室屋義秀「アーティストとアスリートの共通点」とは?
●【エアレース特別対談vol.2】GLAYのTERU×室屋義秀「アーティストとアスリートの共通点」・・・『0.1秒の世界』とは?
●【エアレース特別対談vol.3】GLAYのTERU×室屋義秀「アーティストとアスリートの共通点」・・・『聖地、幕張』

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