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【エアレース特別対談vol.2】GLAYのTERU×室屋義秀「アーティストとアスリートの共通点」・・・『0.1秒の世界』とは?

2017年05月09日(火)15:01 pm

日本を代表するロックバンド「GLAY」のボーカリストを務めるTERUと、日本人でただひとりレッドブル・エアレースの現役パイロットとして闘う室屋義秀。アーティストとアスリートと立ち位置こそ違っても、人々を魅了するパフォーマンスを追い求めるという意味では同じ世界にいる。彼らふたりの出会いを導いたというラジオDJにして喋り屋のやまだひさしを交えた3人で、今回、最前線で闘う男達の内面を語り合った。

●【エアレース特別対談vol.1】GLAYのTERU×室屋義秀「アーティストとアスリートの共通点」とは?

■アーティストとアスリートのコンマ1秒

やまだ:
(vol.1からの続き・・・)レッドブル・エアレースはスピードと正確性を競う競技だから、室屋さんは0.1秒を削るために全てをかけている。かたやTERUさんだって0.1秒の中にある調和をもって演奏を追求している。ストイックなトレーニングを続けるお二方だからこそ、我々が想像するよりもずっと“コンマ1秒”の大切さを知っている気がします。

室屋:
決勝前の練習なんて3分×3セットで9分しかない。それじゃとても足りないから、常に頭の中でシミュレーションするんです。それこそ0.1秒ごとに時間を刻んで、頭の中で飛んでいる。

TERU:
実は昨日のライブで、“次の曲は〇〇だ!”ってリハーサルとは違う順番の曲を叫んじゃった(笑)。でも、お客さんはそれで盛り上がっちゃって、もう後には引けない。メンバーはもちろん、照明さんとか舞台演出さんを巻き込んだ全員が、それこそ0.1秒で意思疎通し合って僕が叫んだ曲に変えてくれて、それで歌いきった。僕ひとりだけじゃない。なによりみんなの集中力と一体感が、ハンパないなって思いました。

やまだ:
え、あのシーンって、そんな裏ドラマがあったんですか?

TERU:
でも単純に僕が間違えた、というわけでもなくて、その時の雰囲気とかで“この曲だ”って舞い降りるときがあるんですよ。なにかに導かれるみたいに。

室屋:
僕も決勝を飛ぶ直前になったら風向きがガラリと変わったりして。そういう時にこそ、経験と日ごろのトレーニングがモノをいうのかもしれない。それに突然の環境変化がよい方向に振れて、奇跡を起こすことがある。そういう時は、僕を応援していただいている皆さんのエナジーが、なにかを引き起こしたのかもしれないと本気で思うんです。

やまだ:
そういう意味ではレース会場やライブ会場って、人間のエネルギーの塊ですね。

TERU:
ライブ前になったら直撃寸前の台風が突然横にそれてくれたりとか、たとえ雨であってもむしろ悪天候が味方になるようないい雰囲気に包まれたりとか、いろんな感動を経験させてもらえました。

(vol.3へ続く)

●【エアレース特別対談vol.1】GLAYのTERU×室屋義秀「アーティストとアスリートの共通点」とは?
●【エアレース特別対談vol.2】GLAYのTERU×室屋義秀「アーティストとアスリートの共通点」・・・『0.1秒の世界』とは?
●【エアレース特別対談vol.3】GLAYのTERU×室屋義秀「アーティストとアスリートの共通点」・・・『聖地、幕張』

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