フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が、故郷のスペインで運営する自分のカートサーキットで起きた死亡事故に関し、それはサーキットに起因するものではなかったとの見解を示した。
4月22日にスペインのアストゥリアスでアロンソが運営するカート場で練習走行を行っていた11歳の少年が操縦するカートがほかのカートと接触して宙に舞い、そのまま逆さまに地面にたたきつけられて死亡するといういたましい事故が起きていた。
その後、そこで子供に練習をさせていた親たちの何人かは、自分の子供をそのカート場で走らせないようにしたようだと言われており、カート場にも安全性の問題がなかったどうかの調査が入るのではないかとも伝えられている。
この件について質問を受けたアロンソは次のように語った。
「モータースポーツは、決してまったくリスクのないものにはできないんだ。僕たちは絶えず可能な限りの安全を追求してはいるけれどね」
「僕は、事故やここで起きてしまったことを、このサーキットと関連づけるべきではないと思う。ここはスペインには4か所しかないFIA(国際自動車連盟)の認可を受けたサーキットのひとつなんだからね」
「カートには、取り組むべきことがまだたくさんある。タイヤ同士が接触すれば常に空中へ舞ってしまうわけだからね」
そう述べたアロンソは、次のように付け加えた。
「安全のためなら、どんな変更だって行うつもりだよ」