元F1ドライバーのマーティン・ブランドルが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は現在感じている“失望感”をあまり表に出さないように努めるべきだと語った。
1984年にティレルでF1デビューを飾り、1996年のジョーダンを最後にF1から引退したブランドルは、現在はイギリスのテレビ局でF1解説者を務めている。
■フェルスタッペンが失望しているのは明らか
そのブランドルはフェルスタッペンの母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙に対し、次のように語った。
「彼(フェルスタッペン)は非常に賢いから、助言などを必要とするとは思っていない」
「だが、彼は自分のクルマが速くないからといってあまり不満を抱え込まないようにすべきだね。私は彼の顔に失望感が表れているのを見て取れるよ」
■今後も苦戦が予想されるレッドブル
大きなレギュレーション変更が行われた2017年シーズンのF1だが、当初レッドブルにそれが有利に働くのではないかと言われていたものの、現時点ではフェラーリとメルセデスAMGに大きな差をつけられてしまっている。
レッドブルではシャシーの設計に失敗があったことを認めており、伝えられるところによれば今週末のF1スペインGP(14日決勝)に「Bスペック」とも呼ばれる新シャシーを投入することになるようだ。
しかし、搭載するルノー製パワーユニットの改良が遅れており、それがいつ投入できるかどうかまだ分からない状況だとも言われており、F1関係者の中には、今季中にレッドブルがトップ争いに加わることができるようになるとは思えないとのコメントをしている者もいるほどだ。
昨年のスペインGPでは、トロロッソからレッドブルに移籍した直後にもかかわらず、メルセデスAMG勢の同士打ちに助けられて初優勝を遂げていたフェルスタッペン。だが、F1キャリア2勝目を今季中にあげられるかどうかは、かなり難しい状況となっているようだ。
■2強チームによる戦いが最後まで続く
一方、ブランドルは、今シーズンのタイトル争いは予断を許さないものになりそうだと次のように語っている。
「メルセデスAMGとフェラーリの戦いはシーズンを通じて展開されることになると思う。どちらのチームにも素晴らしいドライバーたちがいるからね」