フォース・インディアのチーム副代表を務めるロバート・ファーンリーが、チーム共同オーナー兼代表であるビジェイ・マリヤの法的問題が今後もチーム運営に影響を及ぼすことはないはずだと主張した。
■一時身柄を拘束されたチーム代表
かつて世界でも有数の富豪として知られたマリヤだが、自らが設立したキング・フィッシャー航空の破たんに関連する詐欺容疑で母国インドから指名手配を受けるという状況に陥っている。
現在はイギリスに居を構えるマリヤだが、こうした問題によりパスポートが没収されており、現在はイギリス国外への渡航もできない状態だ。さらに、最近ではインドがマリヤの強制送還をイギリスに働きかけ、マリヤが一時逮捕されたというニュースも伝えられていた。
伝えられるところによれば、多額の保釈金を支払うことで釈放されたマリヤだが、今後もこの法的問題がどういう進展を見せるか予断を許さない状況でもある。
■チーム運営への影響はない
マリヤがイギリスから出国できないことにより、レース現場で事実上のトップとしてさい配を振るっているファーンリーは、こうしたマリヤの問題にもかかわらず、F1チーム運営には問題はないと次のように語った。
「ビジェイに関しては何年にもわたってさまざまな推測がとりざたされてきている。だが、それによってチームが受けた影響など何もなかった」
「今回の新たなエピソードも、ほかのものと比べて、より大きな影響を及ぼすものではないよ」
■小予算ながら4位をキープもこれ以上は無理
今年は新スポンサーの登場によってマシンをピンク色に染めて戦っているフォース・インディアだが、2016年は非常に少ない予算ながらもコンストラクターズランキング4位という過去最高の成績を残している。
今季も4レースを終えた時点で、その位置をきちんとキープできているフォース・インディアだが、ファーンリーはこれ以上順位を上げることは不可能だと次のように語った。
「トップ3チームには手が届かないよ。彼らの資金力を考えればね」
「大規模チームが持つ3億ユーロ(約370億円)の3分の1しか使えなければ、彼らと同じようなトップの位置を望むことなどできないよ」
そう述べたファーンリーは、次のように付け加えた。
「だが、私が不満を言っているのだと受け止めないで欲しいんだ。単なる見解に過ぎないんだからね」