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【WEC】好調トヨタ、小林可夢偉が初日トップタイム/第2戦スパ・フランコルシャン6時間

2017年05月05日(金)15:06 pm

WEC第2戦スパ6時間レースが、5月4日(木)ベルギー・アルデンヌ山中のスパ・フランコルシャン・サーキットで幕を開けた。TOYOTA GAZOO Racingは、このスパ6時間レース、そして第3戦ル・マン24時間レースに3台のTS050 HYBRIDを出走させることを決め、チーム初の3台体制で臨むこととなった。

■TS050 HYBRID #7号車:(小林可夢偉、マイク・コンウェイ)
公式練習第1回目: 1番手 (1分57秒940), 31周
公式練習第2回目: 1番手 (1分56秒369), 25周

■TS050 HYBRID #8号車:(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)
公式練習第1回目: 4番手 (1分58秒914), 31周
公式練習第2回目: 4番手 (1分57秒917), 29周

■TS050 HYBRID #9号車:(ステファン・サラザン、国本雄資、ニコラス・ラピエール)
公式練習第1回目: 5番手 (1分59秒633), 32周
公式練習第2回目: 5番手 (1分58秒494), 30周

■ホセ・マリア・ロペスは脊髄負傷で休養

#7号車に乗るホセ・マリア・ロペスは、シルバーストーンでのアクシデントによって受けた脊髄負傷の回復に専念するために大事をとって出走を見送り、ル・マン24時間レース出場へと備えることとなり、この結果、#7号車は小林可夢偉とマイク・コンウェイの2人で6時間レースを戦うことになる。

■3台目のTS050 HYBRID、国本雄資がデビュー

注目は3台目のTS050 HYBRIDだが、この#9号車には昨年までTOYOTA GAZOO Racingのドライバーとして活躍していたステファン・サラザン、同様に2014年の途中までチームの一員で、現在はLMP2クラスのトップを走るニコラス・ラピエールを迎えることとなった。2人はル・マン24時間レースの経験が豊富なドライバーということで、チームは迷いなくチームに迎えた。

そして、3人目のドライバーとして、昨年スーパーフォーミュラのチャンピオンに輝いた国本雄資に白羽の矢を立てた。国本は冬の間に行われたTS050 HYBRIDのテストで好タイムを記録、初めてのハイブリッドカーも巧みに乗りこなし、チームの信頼を勝ち得た。

■7号車は初日から好調

公式練習初日は朝からの曇り空。典型的なスパ・ウェザーのもとで公式練習走行が始まった。第1回目は午前11時45分から、そして第2回目は午後4時45分からそれぞれ1時間半に渡って行われた。

2回の公式練習を通してベストタイムを記録したのはTS050 HYBRID #7号車。第2回目に小林可夢偉が記録した1分56秒369が最速タイムとなった。2台のポルシェを挟んで#8号車の中嶋が1分57秒914で4番手、そして#9号車はラピエールが記録した1分58秒494で5番手となった。

■2台はハイ・ダウンフォース空力仕様で優勝を狙い、3台目はロー・ダウンフォース空力仕様でル・マンをシミュレーション

今回のレースにおける3台のTS050 HYBRIDの目標は、もちろんレースに勝利すること。しかし、それに加えて1ヶ月半後に迫ったル・マン24時間レースに向けて最適のセッティングを見出すことが命題として課せられている。そのために、#7号車、#8号車の2台はコーナーの走行安定性狙ったハイ・ダウンフォース空力仕様とし、#9号車はル・マンの高速コースでの走行を想定したロー・ダウンフォース空力仕様となっている。車両特性はそれぞれの仕様通りになり、チームの想定通り進行している。

明日5月5日(金)は、午前10時25分から1時間の公式練習第3回目が行われ、午後3時25分から25分間の公式予選が行われる。

●【WEC】小林可夢偉「最速タイムは嬉しい。決勝へ向けてもっと良くなる」
●【WEC】中嶋一貴「ハイ・ダウンフォース仕様でのグリップは最高」/第2戦スパ6時間レース
●【WEC】昨季SF王者の国本雄資、初めてのWECとスパに「楽しい。TS050 HYBRIDで走るスパは格別。着実に学ぶ」/第2戦スパ6時間レース

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